<3330>「あらうはらわた」

 馴染んでくれないと、

 欲望も分かんないよ、、

 馴染んでいく、

 お前は誰出す、

 お前は何出す、、

 お前は静かな声の眠りから、

 まっすぐに醒めてくる、、

 ああかいたいした、

 ああのどがかわく、、

 少し水になってくるよ、、

 時刻ばかりここに、

 時刻ばかり外に、、

 あたしはあつまっていくよ、、

 どうだろう、、

 からだが順に、

 その領域を招んで、、

 すっかり分かれて、

 すっかりすんでいる、、

 

 あらうはらわた、

 あらうあらう、、

 なになに、

 からだほどける、、

 うん、

 すこしあたりまえだ、

 ただの骨格、

 ただのあぶら、、

 真剣にみてて、

 みてて、

 ねえみててよ、、

 うん、うん、、

 視線の内時、、

 あたしはこつ、こつと、、

 骨がおとをたてる、、

 そのなかにゆくさま、、

 そのなかにはねるさまを、、

 ひたすらに、

 のぞきこんでいる、

 あたしのぞく、

 あたしのぞく、、

 骨とりのぞく、

 あぶら、

 しずかな気体、液体、

 あぶら、、

 すくうすくう、、

 まぜるまぜる、

 はは、、

 

 ははあらう、

 あらうかたまり、、

 かたまり少し、声出せ、、

 な、お前、声出せ、

 おい、

 私は、

 声を出そうとしなかった、、

 かたわらにただ、

 あぶらをたらしている・・・