<3277>「所感(34)」

 そういや、小さい頃からあって、友達の攻撃的なエラーコミュニケーションっていうの。

 

 ああいうのって、何でするの、というか、私は全く必要性を感じていなくて、普通にスルーしてたんだけど。

 

 あれは、距離を測るためにやってたんだね。どこまで踏み込んでいいのか悪いのか、ちょっとずつ探ることによって仲良くなっていくというか。

 

 普通にスルーする人間がムカつかれるのが、当時は、というか、つい最近まで分からなかったんだけど。

 

 こいつは距離を測るつもりがない。こいつは距離を確かめて仲良くしていくつもりがないんだ、ってことがバレているからなんだ。だからムカつかれるんだな。

 

 そういう自分みたいな人間にも長い付き合いになる友達がいるのは奇跡みたいなことだけど。そういう長い友達は皆一瞬で仲良くなった友達ばかりだ。

 

 結構その、最近は自分の無関心の暴力性みたいなものを考えていて。

 

 何でムカつかれるの、って自分が思うとき、つまり非がなにもないように思えるのにムカつかれてるときって、相手に全く関心を持っていないときだ。

 

 私は正当な関心を持たれるべきだ、っていう思い自体が縁遠いのでよく分からないのだけど、私はかわいいんだから、魅力があるんだから声を掛けろ、そして声を掛けてこないじゃないか、という不満は少し苦手だ。こわい。

 

 

 話したい人と好きに話したらいいのにね。