<3166>「ひたいひふ」

 ねえその、

 たくらまれたひとつのひたいから、

 ものごと、

 ものはさむいろやことが、

 すでにはじまっていて、、

 あたしは、

 そっくりそのまま、

 もののなかにいる、、

 ものはこぶなかに、

 ひとつの層と、

 ひとつのかいたいと、

 わずか揺れ、

 わずかフォーム、、

 どこへ滑り出てきたのその、

 まだ分からなく、

 まだいくつも冬の、、

 その装いはどこ、

 その関係はどこ、、

 

 まだ、

 目も生まれていないような、、

 記憶のなかに、

 たがいちがいの、

 ものみな並べ、、

 すでに眠ってしまい、、

 あたしは朝日、、

 あたしはまっくらな日、

 記憶をただあたためて、、

 戻ったところに、、

 いくつもの視線、、

 いくつもの歩み方、、

 そういうものがありえる、、

 ありえた記憶で、、

 これは内に掛かり、、

 内で盛り上がったまま、、

 内からながれたまま、

 あたしは遠のいた、、

 遠のいた記憶の、

 その再現、、

 その細部に捕まること、、

 あたしが意識して、、

 色のあたりに、

 全部の存在を確かめること、、

 うまくながれていく、、

 うまく結ばれていく、

 

 ああ次第々々にあふれた、、

 液みたい、

 液あなた追跡みたい、、

 みたいからだいちはじめ、、

 いちはじめて、、

 振動数、、

 振動がかぞえる、、

 ひふをひとつひとつ、

 ものたどれる、

 ものいつまでも集めえて・・・