<3147>「少し掬う、掬え」

 かなり先に、、

 まだ粒だったものが、、

 水を受け、

 少しつひらくのをみると、、

 あたしも一本の糸だったのだと、

 感得する日が来る、、

 ここは声が届く場所だったのだと、

 私には触れることができる、、

 私はものをひとつずつ見て、

 少しあたりを確かめて、

 まだしらないところへと、

 あつまれる、、

 あつまったらただのわきあがり、、

 わきあがりわきあがり続け、、

 あなたはかたい、、

 その表明をする、、

 その表明は、

 ひとを少しずつ揺らしてゆく、、

 

 あとに液 何が残る、

 あたし掬う、

 からだで掬う、、

 順番にここへ、

 あつまっただろう人の、

 その表情一切が、、

 私と、

 少しずつ粒を交換しようとしている、、

 私は去り、

 私性は去り、、

 しずかに水がわいてくるところへ、

 あたしは顔、、

 あたしは声、、

 あたしはそれぞれの人が見たもの、、

 あたしはそれぞれのとなえ、、

 過去からだ一量に、

 あつまってなりながら、

 そこへそこへ、、

 したへしたへ液など、、

 つながればまた垂れないから、

 つながればまだ溢れるから、、

 仕方なしというか、

 これが無名にかえる、

 おぼれる時間、

 私にもおぼれる時間が必要だ、、

 どこかから持ってきて、

 味わえる時間が、、

 

 すぐに、

 さらになって、、

 なぜだか全てが清らかにながれていく、、

 なぜだか全てが簡単に含まれていく、

 いの一番に、

 真剣さを持ちより、、

 あたしはどこへ登場する、、

 あたしはどこをふらつく、、

 からだが全て先の方へ行く・・・