<3142>「湿って、ひろがって」

 かたちまだ相当なひに、

 からだかたちする、、

 からだのなかのからのものの、

 音また生まれ生まれする、

 しずかに揉まれて、

 しずかに目覚める、、

 あたしからだしらないしらない、

 しらないね、

 ないはつのひとつのヒ、、

 からだはくりして、

 まるでながい時間、、

 じょじょにはがれていくのを、、

 見ているような、

 あたしそのままもののなかにかえるような、

 いろのなかの姿、

 

 わたしまたかたる、、

 もののさいぶにまでわたり、、

 わたし存在がまたかたまる、、

 かたまったところ、

 じっと奥まったところ、、

 じっとふたつになったところ、、

 あたしもっと奥、

 もっとさがす、、

 もっとしずかに掘ったところ、、

 掘って、

 掘ったあとうまれたところに、

 あたしは来る、、

 あたしはそれぞれを見て、、

 しずかに来る、、

 しずかにそれぞれを来る、

 それぞれ吸い、

 それぞれ走る、、

 汗が出る、

 あなたは人間だ、、

 じっくりとしめって来て、

 じっくりとのぞいて来た、、

 私うしろ少し見えて来て、

 またふるえてくる、、

 ふるえてふるえたはてに、

 つくられたもの、

 つくられてひらいたところ、、

 ひらいたらあつまった、、

 あなたがそこらじゅうに、

 ひろまって、

 ひろがってあるいたところに、、

 あなたの姿が見える、、

 あなたは回転している、、

 

 ああ、

 わずかな時刻に関係していく、、

 それら無数の印を、

 いっしんになって見つめていく、、

 見ても見てもなお分からぬ、

 分からないままそのままひそかに生まれて、

 あたしは急に育っている・・・