<3109>「なぜかからだください」

 あらわれた、

 また先、、

 何不自由なく、

 つかまる先で、

 動いている私、、

 私肌から、

 しずかに生まれていることになり、、

 しずかにその先へ続いていることとなり、、

 私はヒを数えた、、

 ヒのくらむ、、

 あたしはものを次々に畳む、、

 からだ届けてくれる、、

 からだふたつにする、、

 さいわいの声、、

 さいわいのまたはて、、

 またはての先、

 届くからだ、

 違う声、、

 

 違うヒのために、、

 あたしは汗をつくり、

 水を求め、

 先へ向かう、、

 からだはしりたい場所、、

 からだ見たいこと、

 うらむ、、

 なぜうらむ、、

 なににつき動かされている、、

 なぜたまる、、

 なににむけてたまっている、、

 なぜかける、、

 なぜ息荒く、、

 なににむかって続く、、

 ながいヒ、

 ながい呼吸のなかで、、

 なかはどんな音、、

 あたし、なかにきこえる、、

 あつまる、、

 あたりまえの時刻に、、

 そうして合わさってくる、、

 あたしのすべての形、

 

 あたしからだかたまる、、

 用意されたところに、

 次々かたまっては、、

 またほどけていく、、

 それの繰り返し、

 あたしの記憶の繰り返し、、

 ものを見て、

 またはっきりと招ぶ、、

 からだ招ぶ、

 からだください、

 複数ください、、

 複数に分かれて、、

 あの先々へ、

 わたしからだください・・・