<3093>「適切な時期」

 あたしのなかの、

 肌と肌に関係がないもの、

 しずかな内世界で、

 どこに向かうのか、

 まったく分からないながら、、

 はしゃいでみせる人、

 わたしにはこの全ての映像、

 どこかからねじの外れる音がする、、

 存在が全てひらいてしまって、

 私はどこへ剥がれていくか分からない、

 あとは身体、

 あとは残る、、

 すべてのもの、

 ここは印には違いがない、

 命には違いがない、、

 

 あれから、

 過去が次々に襲い、、

 私のなかにあつまり、

 まぐわうことは普通のことなのだ、、

 しかし、

 おそらくあまりにはやすぎると、、

 おそらく制御がきかなくなっていただろうという、

 そんな気がしている、、

 からだは、

 もう大丈夫だという、

 適切なタイミングを把握している、、

 私は、だから、、

 ゆっくりと外へ向けて溶けはじめる、

 輪郭も出はじめた、、

 あたしはここの存在だったんだ、、

 ただの一個の肉体だったんだ、

 ただの一個の肉体に、

 出来ることはいくつかあります、、

 私は揺らぎます、、

 いくつもあるこの光景を、

 なかへなかへ揺らぎます、、

 

 あんな興奮に、

 若いときからさらされ続けていたら、

 まいってしまう、、

 そうか、まあ、、

 からだにせよなににせよ、、

 まだたくさん集まっている、

 回数の無限というより、

 深まり、、

 ここが量をすっとばして、

 いきなり上手くなる訳のないことは、

 行を積んでいればよく分かる、

 少し凝るかもしれない、、

 少しうんざりしつつ、

 少しあつまって、、

 楽に絡んでいくのかもしれない、

 先は分からない、

 分からないなかで身体を出していく、、

 ひとつひとつの日の・・・