<3092>「私の鬼は」

 はげしい熱、

 今に始まり、、

 今はまだなく、

 あたしは、

 どこからこの潜りを得、、

 しずかな一本の道を、

 渡ってきた、

 私は先へ行く、、

 どこから溶けて、

 先の道へ行けるのか、、

 はっきりとは分からないまま、、

 これは仕事だ、

 なにがなんでも行きなさい、、

 全ては回転し、、

 全ては潜る、

 

 あたしのかたちのまえに、、

 いくらも ものを置いて、

 順番にまわしなさい、、

 順番に訊ねなさい、、

 絶対にくたばらない、

 異常なほど、粘る、、

 そういう人の生き方の、

 全部を吸収する、、

 あたしは、

 くたばりそうになるとき、

 内に鬼があらわれるのを見る、、

 これは、

 私が飼っているものだ、、

 お前、

 こんなとこで、

 簡単に倒れていいと、

 まさか思っていやしないよな、と、、

 からだの内から叩かれ、

 私は倒れそうになるのを、

 やめてしまう、、

 

 あたしは力に対する強烈な拒否と、

 社会に対する強烈な拒否とを、

 回転に使ってきた、、

 しかしそれは徐々にほぐしていく類のものだ、、

 あたしは自分が力、

 それも相当に大きなものを持っていることをみとめる、、

 社会に対する拒否に、

 性の内回転を利用しないことを決める、、

 これはただの裸でしかなかった、、

 私は外回転させる、、

 ひとつひとつのなかへ、

 まったく夢中で、潜っていく、、

 清々しいというおもいを、

 この頃抱くようになり、、

 私は少し外へ出たような気がする、、

 私の鬼は、

 しかしここまで遅れなければならなかった、

 そうしなければ、

 エネルギーがどこかへ好き放題に散ってしまっていただろうから・・・