<3086>「あつい泥」

 体躯、

 やや透明な、そのなかに、、

 あなた、

 ひとつひとつの時空を、

 そっくり含んでいこうよ、、

 そっくりきこえて、、

 あたし少し眠る、、

 まどろむヒのこと、、

 おもいのほか、白い、

 人や、

 ヒの記憶のこと、、

 あたしもそこに、

 つながってまぎれる、、

 つながってあつまる、、

 糸が、

 方々からのびて、、

 あたらしい空間を、

 結びはじめている、、

 

 誰だ、、

 この鮮明なやつ、

 日毎、

 あつまった声になるやつ、

 誰だ、

 そっと通りすぎるやつ、、

 過去から、しても、

 あたしには、

 そっと記憶が、

 のびてくるような、

 そのまき姿、、

 熱がのぼる、、

 同じような季節、

 同じような幹に、

 違う泥が必要になる、、

 違うメッセージが必要になる、、

 

 あたしのぼるのぼる、、

 かんたんした、、

 かんたんにかたくなった、、

 からだはひとつの泥に、

 触れはじめた途端、、

 おさえていたものを、

 全てはずされたごとく、、

 もりあがりはじめた、

 かたくてかたくて仕方ない、、

 あたしはこれを、

 どのような配分で迎えよう、、

 迎えすぎて、

 怠惰になってはいけない、、

 静かな記憶に、

 熱い液を流し込み、、

 私は生を、

 もう少し内側から立ち上げようとする、、

 立っている、

 立っている、、

 これが記憶の先の声・・・