<3074>「風の無、無」

 あなたが生まれて生活するのとは、

 別の類の、

 ある種の真剣さがあり、

 それは、

 どこからくるのか分からない、、

 それは、

 どこから声を出しているのかが分からない、

 あなたが、

 まっすぐに見つめるその、

 ひとつの人間が、

 複数の時日を折り畳み、

 まっすぐに空間を見返す、その目に、

 あなたは光を見るか、どうか、、

 わたしは、

 その一瞬を掴まえる、、

 

 私には、

 数がある、

 これは、

 私を混乱させる、、

 私の身体は、

 技術で進んでいく、

 これには私は、

 混乱させられる、、

 私には、

 量がある、、

 これは先をあけられ、

 いくつも出る、

 いくつも出ること、

 あなたと同じ、、

 あなたと同じ隙間に、、

 いくつも液がくること、

 いくつも例えがくること、、

 あなたの恋、

 あなたの起こり、、

 私は、

 そういうものにずっと、

 引っ張られてきている、、

 

 かたちのない、

 ひとつの声に、、

 いととなくならないよう、

 からだにしまう、、

 忘れることのできない、、

 風の無、無がある、、

 あたしはそれにすべての肌をつける、、

 いくつ、いくつ、

 かぞえても、、

 あたしは既に足りない、、

 あたしは常に使い切ろうとする、、

 からだを外にのばし、、

 その興奮から、

 すべてを垂らそうとする、

 含まれていく、

 時間のはじまりを、

 ゆっくりと見ている・・・