<3073>「しずかな電撃、あなたは少しかわいている」

 長い時日、

 私は回転し、回転し、回転し、、

 すずしい朝に出る、、

 なにかが渡る、

 この頼りないもののよく住む場所に、

 あなたは来て、

 あなたは時々、、

 しずかにこちらの景色をうかがおうとする、、

 これは重み、、

 私にもひとつ用意されているところの、

 確かな重み、、

 誰により、

 はりつけられているんだ、

 誰にもよらない、、

 しずかな電撃のなかに、

 私は居るんだ、

 

 居るもの、

 居るもの深く探るもの、、

 ドアをあけたらあなたがいない、

 窓はあいている、、

 あたしは立ち尽くす、、

 尽くす手はなにがあるか、、

 激しい抗議の沈黙、

 怒りの表現、、

 あのとき私はバラバラになり、

 また重なった、

 また作られた、、

 生命がまたあって、

 あなたのなかに入ってくる、、

 あなたは時間的さびしさ、

 あなたは時間的日々の興奮、、

 こういうのは、

 そっぽを向かれている、

 なるほど、、

 しかし私はこのあなたの泡のなかに、

 あちこちとびちってもう生まれてしまっている、、

 あなたを仰ぐ、

 あなたはどうやら泡だらけでなく、、

 少しかわいて、

 疲れている、、

 

 少し振動して、

 少しかわかしている、、

 日々のけだるさ、、

 からだがどうしても元気に、

 一丁盛り上がってくること、、

 あたしはたたく、、

 さあさあここの振動と、、

 あなたに続けざまに掛けていく声、、

 あたしは走る走る、、

 あたしに続けざまに振る、、

 それらかなしみ、、

 好きなものと走る、

 好きなものに畳み込まれる、

 お前は息をしながら・・・