<2999>「存在者が発話する、からだのなかの泡」

 ねえ、さわる、、

 今、あなたは、

 想像もしない場所の、

 まさに、

 からだの初めに、

 さわろうとしていて、、

 その衝撃で、

 どこまでも先へ行こうとしている、、

 からだかたち、

 生まれたのね、、

 あなたからだかたち、、

 いくつにもする声、

 渡しながら、、

 

 私は想像のなかに、

 想像はあなたのなかに、、

 あなたが存分に流れて、

 からだは増えていくのに、

 あなたはつかまって、

 あたしは泡をする、、

 泡が私をする、

 私は遠くへと流れながら、、

 からだの形をする、、

 からだからはらって、

 あたしのみた声の主、、

 からだからはらって、

 はらって、

 はらった先に、、

 なおあなたのような、、

 存在の中心があらわれてくること、、

 私はあなたの水、

 あなたの水の中の存在、、

 存在者が発話する、、

 発話するからだのなかの泡、

 泡、なんで、、

 なんでからだかたまるの、

 なんでながれるの、、

 なんでわたし二重音声を、

 発しているのだろう、、

 

 あたしが存在者の、

 ただひたすらな声をきいたとき、、

 からだの横に線が走る、

 ああ、あたしは生きていた、、

 この声をきくべく、

 生きてきた、、

 そう思えてしまったり、

 何度も何度も、

 失ったと思えた心地のなかへ、

 逆にかえってくる、、

 それによって、生きてくる、、

 あなたの生命の中心に、、

 からだがふくらんでくる、、

 ねえ、

 ここにあなたをためてよ、、

 私もいくらかふえてみるね・・・