<2998>「人間の世界へ」

 さあもっと人間のなかへ、

 なかへおいで、

 こわいぐらいにその人間の、

 組み替わっていく姿を、

 まっすぐに捉える、

 あたしの瞳、、

 あたしはそんな、

 ふざけた遊びに参加したい訳ではない、、

 それぞれの世界のなかで、

 揺れて、

 遊んでいたい、、

 やはり遊んでいたいのか、、

 何もしないことを望む訳でもない、

 どう生きたら楽しいだろう、、

 どう絡みを作ったら、

 

 からだは走る、、

 私は、

 夜の、

 誰もいない道をまっすぐに走り出している、、

 ここから、

 呼吸だけを取り出して、、

 私は現実の装置を、

 少しだけ動かす、、

 少しだけ身体の振動を、、

 この表面にあらわす、、

 なにだなにだあらわれて、、

 私は自然と笑顔になる、

 自然と笑顔になる人を、

 持つよろこび、、

 あたしはまったくうれしくなってしまって、

 ここがどこだか、

 なおのこと分からなくなる、、

 

 緊張だな、緊張、、

 毎日、

 あたしをあざ笑うかのように、

 淡々と日々は進んでいて、、

 私は何か巨大なものが近づいているのを、

 ふるえながら見ている、

 おれはこんなことをやっている場合ではないのだが、

 と言って、

 いろいろな細かなものごとを除いてしまうと、

 本筋まで死んでしまう、

 それは分かる、、

 だからどんな状態でも、、

 行ったらいいですよ、

 あなたも私も、、

 行ったらいいですよ、、

 おんなじ声を作り、

 おんなじ表情を作り、、

 その、景色の先まで、

 あたしは緊張しているのに、

 しているからかな、

 なんとなくにやにやしてしまう、、

 なんとなくからだが宙に浮いてしまう・・・