<2014>「低温のなかへ溜まる」

 なにを掛けているんですか、、

 いいえ、私が手の中に、漏れて、

 その先へ、、

 来いと、いうひとつの乱れに、、

 ついてきたんです、、

 はア、するとあなたも、

 この濃度のなかを移動することになる、、

 ひとつの液で、混乱しながら、

 ここを目指すことになる、、

 そうですね、

 私のヨウ脈の生き方を、、

 自然に見ることになるのだな、と、

 ここで思うのでした、、

 

 熱から、また違う時間に生まれて、、

 私は海、私は満開のヒ、

 ここに肌が流れて、

 あ、アキらかなあなたの数え、

 あなたの掛け声と身体だ、、

 時刻はこごっている、

 ここで低速の仕種のなかに来る、、

 あたしはすっと前方を見つめた、

 身体が許す限りここにいる、、

 あたりまえの温度がある限り、

 そうして、漸次ひらき、、

 ここに招待されたいくつものかたまりを、、

 私は、黙って流していた、、

 粒という粒が生まれては流れた、、

 私は力を得た、

 ここだ、、

 私がひきりなしに声をする、、

 私は朦朧とする、肢体のまま、、

 この白い場所へ入っていくようだ、、

 どうだ、、そこは声か?

 いいや、なにだろう、、

 私が沈黙している場所だ、

 そういう気がする、、

 アナたが沈黙している場所?

 そうだ、ここは生まれてばかりいる場所だ、、

 

 あたしはこの風が動くところに、

 周囲がなにであるかも分からない頃から来ていた、、

 あの、陽の射す場所のなかで、、

 見事に溜まっているといえた、

 ひとつの唱えがある、、

 私はまたその低音のなかに溜まっていく、、

 生きている人がいる、、

 これはただの振動によって生むことが出来るものだった、、

 その頃の私はと言えば、

 少しも驚いていないらしい、、

 というより、忘我、忘時で、、

 その低い波のなかを生きたらしい、、

 あるそのあたりまえの波にはあなたも入ることがあるだろう?

 と、

 見知らぬ人にヒを掛けながら、、

 ヒが、この忘時と忘時を繋ぐのだろう、と思いながら・・・