<1529>「一千年の、誰」

 あたしの、その、遠い音をしているのは誰なの、、

 そちらを向いて、遠い音をきかせているのは、

 身体なの、身体がとかれて、こちらへ、ずらりと並んでくるのはだけど、、

 私が一枚音をきかせて、、

 多くを、含み、生まれ変わっているもの、、

 探すの、はたらきを、いまになって、それらしい声で、、

 探しているのは、誰なの、、

 私は、その方向、諸方を向いているけれども、、

 それはあくる日の、ひらきかたに、どういった、風を吹かしこんでゆくのだろう、、

 あたしにはその肌を通過してきたものを拾うひとつの領域がある、

 それを、諸手で受けている、ひとつの態度がある、、

 けれど、それは、あなた、、

 あなたの振動の確かさというところへつながる、、

 振動の確かさへつながったらば、、

 身体はうまくはらはらとまといをといていったっていい、、

 各条件が、見事にうたって、、

 ちゃんとここいらへうたいを向けてうまく揺るげばのことなのですけれども、、

 あなた、あなたはここで、誰なの、、

 あすこより向こうだと、、なになの、

 うまく言えないけれど、、

 だけども私はイッセンネンだわ、、

 (イッセンネン?)

 (まったく承知だわ)、、

 どうして、どうして承知なんでしょう、、

 うまく息が入るんでしょう、、

 このやのかたわらで、、

 誰か、話しているのは誰か、、