<446>「未生がきかれる」

 何だ、その、くねくねくねくね身を揺すって・・・。それでどうにかなるもんでもないよ、え? だってそうだろう。左、右、左、右とやっていりゃあ、何かになるってもんでもないんだよ。あれ、おい、おい! 分かった、分かった、分かったからそれ以上大きくなるんじゃない! 言うことを変えなければならなくなるだろ。え、あ、そうか、言うことを変えたらいいのか。いやあ、どうもどうもこの度は左右にぐら、グラと揺れて頂いて大変嬉しく思っていたのですよ。まあどうしましょう・・・。あ、ちょっと、ちょっと、小さくなるな! こら、あ、そうかそうか、これが流れだな? どーもおかしいこれは流れなんじゃないかと思っていたところなんだ。そうか、やっぱりか・・・。

 このように、軽快な動きを見せておりますものは、幅3メートル、長さ5メートルほどを必要範囲として確保しているのでございます。あ! ご覧ください、みるみるうちに疑問がねじり上がっていきます。あ! 押さないでください、駆けないでください、なにも、大きな声で呼びかけることはないのです。聴いています、ええ、逐一聴いていますとも! ほらあの顔をご覧あそばせ。言うなれば、あなたの作る「あ」だか「う」だかが、その作られる途中でもう既にバレていたりもするぐらいなのですからね! 遅い遅い! そんな言葉のスピードでは、出来上がる前に全て聴かれてしまっていますよ。まあ、なんて恥ずかしそうな顔をするんでしょう、年齢ですが、おいくら?