統計を取った訳ではなし、もっとも、データとして挙がってくる類のものではないと思うのだが、
「利己的である人」
「目線が主に内側(自分の方)を向いている人」
が、大きな迷惑をかけている確率は低いのではないかと思っている。
何の根拠もないことなので、
「まあそうかもしれないなあ・・・」
「いや、そんなことないだろ」
という具合に適当に流してもらえればそれで満足なのだが、ごく個人的な経験から言わせてもらえば、
「他者の為」
であるとか、
「社会の為」
であるとかを考えながら動いているときほど、出過ぎた、迷惑な、それでいて余計なことをしているときというのも無いような気がするのだ。自分のことばっかりに関心が向いているときにかけている迷惑なんか、それに比べればごくごく可愛いもんだと思っている。
自分にばかり目が向いている、つまりは利己的な状態のときは、この己の肉体の分だけ満足していればそれで十分なので、必要になる燃料がごく僅かで済むし、他者の領分まであえて侵していくことがない。反対に、自分よりも遥かに大きなものまで射程に含めて動いている場合は、必要になる燃料もその分だけ多くなるので、知らず知らずのうちに、渡すことを望んでいない他人から、善意だ正義だと言ってそれら他人の分の燃料まで奪ってしまっていたりすることだってあるのだ。