暇でも断って良い

 昨日の話の続きみたいなものなのだが、断るのが苦手になっている理由のひとつに、

「暇なときはなるべく断ってはいけない」

と勝手に自分で決めつけてしまっているということが挙げられる。

 これは、大抵の場合、まず依頼内容の前に、

「暇であるかどうか」

を確認されるという経験の多さから生まれた強迫観念であろう。

 しかし、暇であるのだから話を受けなければいけない、なんて誰も言っていないのだし、強制する権利もないのだから、

「暇であるのにも関わらず、話を断る」

という一連の流れに対するやましさを、徐々に取り払っていく必要があるだろう。

 「暇なくせに依頼を断った」

ということで、私のことを悪く思うか否かは相手の問題であるということも一緒に覚えておきたい。そこは、私にはコントロールできない領域だ。もちろん、失礼な態度で断ることによってわざわざ相手に悪く思われる必要はない。