「眠い。いくら寝ても眠い。寝ても寝ても寝足りない」
と思うことがある。誰しもそういうことは何度か経験したことがあるだろう。もちろん、精神的なダメージを受けていて、肉体の方はとうに休まっていたとしても、まだまだ眠ってなきゃやっていられんというときは、時間の許す限りに沢山寝てしまえば良いと思う。起きていて精神を病んでしまうよりはその方が遥かにマシだ。
しかし、精神的なダメージがある訳でもなし、肉体も休まっているのに、眠くなるときというのがある。それは大抵、
「これからやることが面倒だなあ・・・」
という気分の反映で起こる。何か、そういった気だるい状態というのが、睡魔と親和性を持つらしい。
そういうときは自分に、
「あんた、さては今、必要があって寝たい訳じゃないな?」
と問いかける。つまり、精神も肉体もそれなりに回復しているだろという投げかけを自身に与えるのだ。すると、大抵の場合はそれで眠気が覚めてくる。
別に、気だるいときに寝てしまったって、予定の時間までに起きられれば何の問題もない。では、何故そういった場面で私が問いかけを行うかと言えば、気だるいときに眠ってしまうと、起きた後余計に気だるくなってしまうからなのだ。
しかし、眠りに入る瞬間、あの瞬間というのは、起きた後の一層の気だるさを自覚していたとしても、それが何のブレーキにもならないほどの気持ち良さを持つから悩ましい。まさに、睡魔と呼ばれる謂れがそこにあると言えるだろう。