連結したいなあ・・・面白いんだけどね

 以前、『会話が上手い人達を見ていて分かったことをとりあえず』で、会話のズレは放っておいた方が面白いし、会話自体も膨らんでいくんだ、ということを書きました。

 それで、その後いろいろと観察を続けていても、その考えは間違ってはいないということを確認するばかりなのですが、しかしそうは言っても、会話のズレというのは、修正しなければしないで物凄くムズ痒さを感じるもので、そのムズ痒さを、会話の発展の為だけにわざわざ我慢しているという変な日々を送っております。

 『「ああ! 違う違う! その人がきいていることはそんなことではないよ!」

と言って、脱線した会話を連結したい。当人たちはズレを修正しないで平気なのか? しかし、ズレていても、そんなこと全く気にする様子は無く、会話は朗らかに進んで、膨らんで行ってるなあ・・・勝手に連結作業に入らないでやっぱり良かったのかなあ・・・ ああ、またズレて行ってるぞ・・・連結したいなあ・・・』

というようなことを、自分の頭の中でグルグルと繰り返しているのです。

 また、当人たちが真剣に話している傍らで、自分はズレを見つけてそれを修正することもなく、面白いからそのまま放っておこう、などというスタンスでいるのが、何だか当人たちにとても失礼なような気がして申し訳なくなるのですが、当人たちは当人たちで、噛み合わないなら噛み合わないなりに、陽気に話しているので、別にそんなこと細かく気にする必要もないのかな、まだこのまま放っておいても大丈夫かな、などというようなことを勝手に思っている今日この頃でもあります。