皆、グラスに注がれた水を飲むペース配分、上手すぎやしないか?

 飲食店などに赴くと、サービスで水を出してくれることが多い。というより、ほとんどの飲食店がサービスで水を提供してくれているのではないだろうか。

 また、より親切な店になると、私が、グラスに注がれた水を飲み干していた場合、わざわざ席まで水を注ぎ足しに来てくれたりもする。頭の下がる思いだ。

 しかし、こういった親切な店になると、ひとつ困ったことが起こる。それは勿論、お店の人が悪いということではなくて、私の性質による問題なのだが、何に困っているかと言うと、

「水が注ぎ足される度に、せっかく注いでもらったんだから、しっかりと、注いでもらった分は飲み干さなきゃと思って飲み干すと、またすぐさま店員さんが、私の空のグラスに水を注ぎ足してくれるため、しばしば水を飲み過ぎてしまう、飲みたい以上の量の水を飲んでしまう」

ということで困っているのだ。

 皆さんは、グラスに水を注いでもらった場合、

「注いでもらった分は飲まなきゃ」

という気分にはならないだろうか。私はなる。

 ちゃんと、

「もう水は要らないから、グラスの中の水は放っておこう」

という態度をとれるだろうか。私はそういった対処が苦手だ。喉が渇いていなくとも、グラスの中に水が入っていることが気になってしまう。空にしたい衝動に駆られてしまう。それで、ついつい、注がれるままに幾度も水を飲んでしまうのだ。

 だから私は、店員さんが随時水を注いでくれる店などで、水を飲むペースを保つのが下手だと言えるだろう。