苦手=嫌い?

 苦手なものというのは人それぞれあると思います。大抵の場合、「苦手」というのは「嫌い」につながっていきますね。

 ただ、みなさんも思い当たる節があるかもしれませんが、「苦手」だからといって「嫌い」にはつながらず、むしろ「好き」だ、なんてものも少なからずあるんじゃないでしょうか?

 私にとってそれは、「数学」と「理系科目全般」です。何を隠そう、これらの科目は大の苦手で、何度教科書を見ようが、良く分かりません。(もう既に学生ではありませんが)テスト前などはとりあえず覚えるべきことを覚えてその場を凌ぎますが、ひとたびテストが終わってしまえば、もう何も覚えていないといったようなひどい具合でした。

 普通ならここで、「理数科目」なんか「嫌い」だという方向へまっしぐらなはずなんですが、どうもそう簡単に離れられないんですね。

 結構諦めは良い方の人間なんですが(笑)、「理数科目」に関しては諦めが悪く、何度叩きのめされても、

「う~ん、これは私のアプローチの仕方が悪いんだ。」

であるとか、

「もっと自分にとって良い取り組み方があるはずだ。」

というように、いろいろな理由をつけて、また性懲りもなく挑んでいくんですね。何故そんなに執着するかは分からなかったんですが、これはどうも、「好き」というより他に説明のしようがない訳です。

 最近の話で言うと、「一般の人々に、教養としての数学を提供」という文句に惹きつけられ、『数学序説』という本を読んでいるんですが、これがさっぱりわからない(笑)。しかし、読むのを投げ出すことなく、

「うん、何か摑めるものがあるだろう。」

と根気よく読んでいる訳です。

 きっとまた、懲りずに「理数科目」に属するいろいろな本を読み続けるだろうと思います。