<2908>「あなたの皮膚が記憶したもの、黄金に近いこと」

形からすべての、 お前の、その、 音声の営みが、出てくる、、 身体破れる、 お前の試みとして、 それは、 あまりにもすさまじい勢いで、 ここに生まれてくるのだが、、 私は道の中で、 かたちを知って、 そのかたちを吸う、、 あれは吸いたいだけ、 記憶も…

<2906>「奥にはじまるあたしの液体」

しらないあたしの液体のなかから、 ねえ、 あなた何度も生まれてくるよ、、 からだ巡ってくるよ、 あたしはどうだろう、、 色に違いないものを、 次々に、見ている、、 次々に、 からだにたくわえている、、 自分のからだに、 なんだ、 いくつもの線が入るの…

<2905>「あたしの水は幻想時を共有する」

あたしの水のことをね、、 ことばにあてていく、 からだするとね、 緊張して、 一本の線になるんだ、、 あなたがうたい、 しずかなからだの線の隣に、 また、 あたしが流れてきても、、 あなたはそれを見ていない、、 からだがはじまるまで、 それそのものを…

<2904>「からだとけてもう目にすることもなく」

ねえ、いま、いるのは、 一体どこだろう、、 私は隠れている、 確実に、月日が、 流れていて、 私は、うすい、 からだの膜を取り、 ヒに透かして、、 それが、 あとの時刻に続くのを、 じいっと眺めている、、 ねえ、いまは、 からだがあたたまる場所、 私は…

<2903>「人間の呼吸になろうとしている」

あたしはきっとそこへ来るよ、、 いつも、 ひびわれているもののように、そこに、 くるよ、 招んだのだもの、くるよ、、 ほら、、 しずかな水のけはいが、 しずかな、 肌の盛り上がりが、、 そこに来るのに、、 あたしは、 何かをとどめている、、 そしてそ…

<2902>「種、新しい水、新しい春」

からだにとり、 知らぬ場でありながら、 あたしは水を問い、、 うつりゆき、 水を求め、、 またしらない地点へと降りる、、 あなたの肌に、 よくあつまり、、 それぞれの、 響きの大小をききわける、、 かたまりになって、 大小へ水を通す、、 ああ、 あたし…

<2900>「生命は、簡単で、においがあって、水が垂れて、はずかしい」

からだ膜になるよ、 知るよ、、 あたしは知る、、 有限時間、 有限素振りで、、 あたしは、 ひとつ、ひとつをつまんでいくんだ、、 からだはあたたまる、、 あたしにまだ来るもの、 あたしが吐き出すもの、 吐き出すものを、 見つめているのは、、 私の魂な…

<2899>「秘(あ)密」

知らない街の、 知らない片端に、 あたしは液として存在し、、 どこまでも音として通る、 どこまでも浮いていく、 秘めていく、 秘密がなくなるまで、、 ずっと、ゆっくり、 秘めていく、、 あたしは宇宙の代わりにはなれない、 その代わり、 秘めていく、、…

<2898>「人体と液、」

私がしらないところではいているもの、 まだ身体なのに、 まだ命の、 点灯したところだのに、、 私は騒音に悩まされていた、、 ひとの、 どろっととける音がした、 熱量がした、、 あたしは、 それを内に抱えていることが、何だか、 少しずつ分かってくる、…

<2897>「この皮膚の匂いが、お前にもきこえるだろう」

お前が心臓のそばで、 そうして、 はたをかけるおとをきく、、 あたしはその、 だれでもない、、 中心の、 無感の穴を、ただ、 一心に見つめている、、 お前は声を起こさないで何をしているの、、 からだ、 からだからきてくれ、、 と、、 ひとつ言いながら…

<2896>「秒の私のなかへ、染み通る」

ひとつの悲しい方法から、 あなたは立ち直ったのではない、、 あなたは、 複数の時間を持ち、 それらが、 よく見えてきたというのだ、、 あなたのその声のなかに、 住んでいるものはなに、、 あなたの正面に、 次々に生まれているものはなに、、 ひとつのさ…

<2895>「底へ準備されるあなたの液の身体」

あなたがひとりまたひとりと、 水の周りをまわっていき、、 あなたがまたふたりまたふたり、 こんどは深呼吸をする、、 こんだ深呼吸したあなたが、、 からだのはてから、、 すべてまきあげた、、 永遠のリズム、、 永遠の回転が、 あなたの身体の底に、穴を…

<2894>「もっと、陽気な生、からだ、まだあつまって」

もっとあたしには話、、 それでもっと成分、、 もっと溶けていく、 もっと生まれていく、、 本当に、 持っている、、 あたしは流れたから、、 ずっと先まで、、 あなたの手の中にいる、 まだ走り出したばかり、、 あたしは少しずつ、 現象のなかへ溶けて、、…

<2893>「あらたなゆだね、微量時、微量時」

あたしはまだ微量時に向かい、、 静かに、 からだの型や、 風景や、何かに、 歩を合わせていくこととなる、 それから、 わずかな隙間や、、 くらいえきのかたまりが、、 あなたの方法で流れてくる、、 わたしは振り向き、 こんだからだのさなかへ、 ねがいを…

<2892>「奥の室、内発よ、皮膚のメロディ」

語るあなたの肌も、 また、 しずかにきれいな裂け目が入ったかと思うと、、 液が見え、、 ひそかに、 秘密の数々が明らかになる、、 ものがひとりなかまで来て、 ひとりあらわになる、、 なぜよ、 なぜこのようよ、、 それは私の内発の言い、、 内発の、 身…

<2891>「存在の波立ちも、また液に招ぼう」

再び手を挙げている、、 からだの、なかの、 電気の声や、 あまい脂肪を含むところが、 静かに、 緊張した目で、 この、 動作のひとつひとつを、 見つめているのが分かる、、 あたしは、 それら粒や、 印に近いものを、 ひたすらにおのれへ、 おのれへと集め…

<2890>「声は衝迫するよ」

なあ、 お前は語っていたな、、 こんなに自由に流れて、 こんなに自由に生まれて、、 なあ、 私の身体は止まらないよ、 私はな、 どこかに向かっている訳ではないな、、 からだが止まらないよ、、 風がいくつも吹くな、 いくつもいくつも吹くな、、 あたしが…

<2889>「イニシエーションの数」

話してほしくないんじゃないか、と思ってまして、 なんて、 嘘の言い訳だ、 どんなに喜ばれるか、 知っているくせに、、 喜ばれる状況が重荷になって、 避けてきたんじゃないか、 こっちが本当だ、、 現実の自分というものは、 評価されていいんです、 それ…

<2888>「薄暗い部屋」

静かな姿勢、 文字のなかに、 いるのはあなたかもしれない、、 あ、来ちゃう、 来ちゃう、来ちゃう、、 私は、、 暗い情念に、 ぐっとひかれていく瞬間の、前に立っていた、 こわい、 こわいこわい、、 私は、 身体の層の、一番古い部分が、 ふるえるのをき…

<2887>「果ての目のなかへ」

あたしの身体のはじめ、 呼吸のはじめ、、 どこから漏る、 どこからこのしたたりははじまる、、 うん、 どこかやわらかく、 どこかわからず、、 あなたは混乱し、 えんをえがいたまま、 からだは浮き上がり、、 しずかな道になり、 しずかにえんは続く、、 …

<2886>「人間が少しずつやわらかい」

存在しているものの、 外側に張る、 薄い膜の氷が、 少しずつ溶けて、 液も止み、、 あたしは少しずつ身体がやわらかくなる、、 あなたに対して、、 身体を、 少しだけ見せやすくなる、、 人間が、 存在して過ごしている、、 そのことに、 私は安心して、 今…

<2884>「根本問題に、ぶつからなければ」

また同じことを繰り返すだけだよ、 人に愛されて、評価されて、 そうして肌を違和感が襲って、 その場から逃げ出したくなって、 全部その、 愛されることも、評価されることも、 捨てて他のところへ行ってしまう、 そういうことを、 また繰り返すだけだよ、 …

<2883>「緊張、職人芸、確認の本、引け目ではなく」

それぞれが、、 まだ私のなかで、 整理もつかないまま、 現象のなかに、紛れていっても、 それは良いというところへ来る、 私は、 きっと落ち着いている訳ではない、、 が、 身体から外れている訳でもない、 緊張が、よろこびだと言ってしまうと嘘になる、 …

<2882>「生まれた場所と埃、そこからの外部」

また知らない身体して、 離して、、 あと、いくつある、、 あなたには、あなたの方法がある、、 私は茹で上がる、、 からだのなかの、閉じた部分、 開いた部分、、 上手く、身体が一致して、、 知らない部分、 ねえ、、 形を知らないよ、、 遠くの方で鳴って…

<2881>「直接的な関係」

なぜか、、 まっすぐ存在していたの、 それはなにか、、 あたしと風との関係、 直接的な、、 他にメッセージはいらない、、 時間が、 知らないところでつくられて、、 知らないところで動き出す、 あたしは帰る、、 あたしは、 身をほどく場所、、 ひとのな…

<2879>「幸福論、イメージ、物語」

これが私の幸福論、というものに、 少し違和感があるのは、 私がそこから遠いからではなく、、 私も、 そうして歓びがあったとき、 自己の中でそれを価値化すると、 変な方向につまずくのを、 知っているからなのです、、 価値化するとなにかがゆがむ、、 例…

<2878>「液体のはじめ、羽の生誕」

あなたがまだこの液体のはじめ、 あたしが進んで、 なかに進んで、、 ただ一にも二にも、 それを含んでいるとき、、 あなたの目の光が変わり、、 私は記憶を数える、、 あたしはまだ宇宙の端にいて、 ただの時刻を数えるだけ、、 順番に、 回転しながら、、 …

<2877>「からだ蜜の味、天然時、範囲」

最もしずかな場所で、、 ここには、 私とあなたとしかいない、 私が、 現実を、細かく時間で割って、、 ひとつひとつに、 気づいたり、 気がつかなかったりしながら、、 生きていた時間は、 今はどこにもないように見える、 この場所です、、 同じ道を歩き、…

<2876>「しずかな水面時間」

赤い肉の、 何重にも何重にも剥けた先、、 あたしが通る、、 ここはひたすら太く、、 あたしが通っていること、、 それひとつ自体は、 なにが招ぶか、 誰が招ぶか、分からない、、 それでも、 駆けて、駆けて、駆けてゆくと、、 しらずに身体が盛り上がって…

<2875>「人間の仕事が残っている」

まだ、ただのあたしの肌が揺れている、、 あたしにはそれが、 生きている、、 あつい水が流れていた、 そのヒの時刻に戻る、、 まだ、、 ひそかな予感をもち、、 回転して、 水の量が増えて、、 まだあの頃には、 知る由もないことが、 いくつもあったことを…