2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

<1769>「いまきの揺れから」

もの遠い音が今に身体を巡り、 次々に分かれて、 次々に始まり、、 あたしはそのなかへまっすぐに含まれてゆく、、 あいだに、十分に、身体をきかせて、 今に当たり前に知られてゆく、、 その肌を、どう、どうあらわし、 時刻を敷いて、、 潜り込んできたの…

<1768>「緑の呼吸に浮かぶ」

あたしがその装いと様子に真っすぐにはいる、 どこまでもその表情が見えて、私は、ここで安堵する、 それとも、 ただ呼吸がきこえないまでに深くなってゆくのをそのまま待っているか、どうか、、 私には今の時刻しかきこえない、、 身体を静かに割り、 呼吸…

<1767>「回転のなかに生きる」

そちらからいくつもの回転を持ち、 あたしの姿が、来る、、 そこにどこからか続いて、来る、 何も見ていない何も見えていないところに、 あなたが来て、 こちらから招く、、 今想像よりもずっと長い声がして、 ずっと長い道が見える、、 その声を容れるか、 …

<1766>「揺れのなかで生まれるもののひとり」

あたしがこちらを向いてそのままそこへ立つ、 何がどう回転しているか、それは分からない、、 あたしがはたいたので、線も、そこに出来てくる、 そこに、浮かれて、、 ちょうどこれは前にも経過したところだ、 と、身体ではっきりと示す、、 それで、際限な…

<1765>「その振動は嬉しい」

身体のなかでうたうひとが、 そこを行き、、 全てその響きで埋まっているように思われたが、 どこを探る、 私のなかにはっきりと鏡の性質を持って、 うたいが生きてきた訳だから、 どのように驚愕するのでも良い、、 あとからあとから身体が出てきて、 それ…

<1764>「私と、響きは似ている」

多くはそこに並んでいるものだけれど、、 久しくそこに指を差して、 持ち上げてきている、、 私がその方途のなかで声をするのを、静かにきいて、、 今や今、 そこに並んでくださいと、、 身体を流しながら言う、 身体がその温度のなかに合わせながら言う、、…

<1763>「気がついたら」

私がそこに小さな揺れを保ち、、 今の繋ぎのなかへ響いてもみなさい、 それは明るいのか、 それはものとおいところへ通るのか、、 あたしは点滅を、 長い時間見詰めていて、 これだけ動くものがこれだけ静かなのだから、と、 続き、 私は黙ってしまった、 誰…

<1762>「身体を垂らす」

今に火に隠れているのだな、 漏れて来て、 不変の表情をさすと、 そこからまたとけてあたしは奥へ通る、、 ジ、のありかたへ進み、 ここにある身体、 いくつある、 それは一体いくつあるのだ、、 身が振れて長く長く、 あとをかずえる、、 あれあれあれ、 わ…

<1761>「私が遠い日に生まれたとすると」

明らかにそのひとひにいて、 ここまで丁寧だとは私も、思えてはいない、、 まま、一様に、駆けてくる、、 私はその中身のなかに住んでいる、 ものの、全体にかむさり、、 静かに寄せる、 静かに寄せたままでほうと息をした、、 ほうと息をして、生まれた、、…

<1760>「手は一日の中に」

そのまま風に含まれて、 あたしはどこを指すものか、は、はっきり、分かられないまま、 粒で来た、、 ここから、歩みをして、、 香の中へ、 不在の雰囲気のなかへ、 ひとつひとつ入るのは誰、 ひとつひとつ入るのに合わせて、、 私は、一体、どこから声を出…

<1759>「日に、続いた姿」

あたしは今そこの隅に在る、、 ひとつところを掘り、、 そこに不在を感じるまで、 深く、深く、深く、、 私が連続して肌を打つ、 地表面は頷く、 私がここにいちりょうの響きを置く、 境界線は黙る、、 あたしは今そこの一隅から緩やかに出た、、 もっと優し…

<1758>「惑いと怯えでしょうか」

装いのなかで静かに眠っていたのでしょうね、 あたしが手をし、 きっとそこから出てきたら良いだろうと言う、、 ほら、芯が出て、 身体が出て、、 あなたがまた間違いのない姿で、 ここに来る、ここに来る、、 それは含むよ、、 もっと別のところから来たの…

<1757>「身体が遊んでいる」

その肌に立って、迫る。 私がその肌の中にあった、ト、、 ひとり聞かされて、 ひとりで声を、ころころと転がし始めた、、 だわだわ、 ダワだワと粒が、 しきりに湧いて、 生命時、無水の、響き、、 そこに転がる、 そこに出でてよ、あなたの声の、、 その内…

<1756>「茫、茫、里」

かの語りのなかへ、振るえてきた、 あたしがそこを差す、旋回する、 旋回して、そのなかで、破れて、、 先きの言葉、、 語りを漏らす人をそこへ招待した、、 私は、息の所在も忘れて、 そこから静、無、揺曳、 かの語りがつちに垂れてくるのを、 ひとつ、ま…

<1755>「薄膜のなかの人」

あたしは知らぬ隙間に、身体を、 投げてそこに分かれていた、 そこから幾らも漏れ続けるだろうこと、、 漏れて身体が次々に運ばれてゆく、 そんなとこで生まれて、 たれかささうべきか、どうか、、 身体はひとりでに回転する、 わたしわたしわたし、、 あ、…

<1754>「無量まで行ってみようかしら」

あたしはそこに色を持ち、 果たして、響きの用意が整う、、 どこから向かって、 どこに打ちつけてくるかは分からない、 私はただ、 無量の響きの形を取り、 そこに居たのだ、 お前さんがどこまでも力み返っているところに、 私はいる訳ではない、 また、あな…

<1753>「反射」

まはだけたその点に、 いついっか触れて、、 それで、身体の、おおよそ全部、、 確かめうば、 だらだらと転げて、 いついっか生まれる、、 私はその点に違いがないけれども、 その方途のなかで当たり前に生くに違いはないけれども、、 ずらりと並んで居た日…

<1752>「一、劫点」

私は生まれ出たことを知らない、、 ただ液の中に居るだけで、 泡立っただけで、、 一点として振るえているだけだ、 招び声が順に重なり・・・ 私はそこへ生まれ出た、、 知らないままに、そこへ垂れる液として、、 干、干、干、、 あたしはこのなかで素早く…

<1751>「無限の現在に居て」

自殺が、 「命を粗末にする/してはいけない」 「将来というものがあったのに」 という語り方をされるのが変だと思うので、その次第を以下に述べる。 まず時間意識。 人間は現在にいる。今にいる。それ以外の時間にいることは出来ない。 過去を、現在とは異…

<1750>「身体を返す」

あたしは身体を返す、 その仕草の中に浮いて、嘘みたいだ、 私は身体を返す、 嘘みたいだ、こんなに盛り上がっているのに、、 どこかに浮いて、 これはただ平面なのか、どうか、 にわかには確かめることもかなわないけれど、、 それ、それ、、 あたしは生成…

<1749>「中継地の無姿勢」

私は、熱の、ぽうと出るなかで、 はっきり、無音声に、なっているしかなかった、、 ただ、生活地点から、遠方へ、 遠方へ、移動の中心へ、 繋ぐための、ただ明らかな道路に、 私が、ひとりで放られたらばどうだろう、、 と思い、 声が、奥へ、奥へ、、 その…

<1748>「水の量」

ただ肌を持って曖昧な時刻へ、 知らずに、知らずに、 別時間、別平面として、私は参加するだけだ、、 何、当たり前にめくれて、 当たり前にまた生えて来るのね、、 私もその表情に接近するけれども、 時刻が見えない、 その肌の緩慢さに、なんと、なんと、 …

<1747>「太陽は中心点で眠る」

ここから順に、順に、移って来る、、 私はそこで、身体をはたいた、、 すると、現実はどこまでも揺れ、 あたしは粒になり、 各々ばらばらに走る、、 誰にも気がつかれない速度で、 ゆっくりと変化していると、、 私はまた別の身動きを持って生まれているのだ…

<1746>「彼は現在地を踏む」

あたしはそうして、騒々しい音の只中へ降りてきていたのだった、 それが同じ姿で、 また垂れ出してくる、、 まだいくついくつと数えるにはあたらないリズムやら、なにやらが、 はっきりとここのなかへ垂れ出してくる、、 私はそこへ垂れ出しながら、、 はっ…

<1745>「アという響きで」

眠りから覚めて、私は、ア(あ)、という声でふるえた、、 振動して、振動して、、 まずは吐いて、 輪っかから吐いて、生まれていたのです、 その一音声のなかにあれやこれ、が全てあったとは言えない、、 回転したら、 回転した、その速度の分だけ、まった…

<1744>「響きのなかに混じって」

いくたりの響きが来たろうか、 それは、私がオンジョウの側へ生まれることを意味する、 何という響きのなかにいるのだ、 ほうけて、ほうけて、 そののち私は文字を掴む、 文字のなかで、眠ることになる、、 響きなどそのなかへ足されて、 私は、ただなかへ膨…

<1743>「日時にはうと点く」

そこで黙して、何かと、音を運べ、、 私はそれのなかに入る、 それのなかにはいり、こごる、、 こごったものが次々に揺れて、 揺れて、揺れて、波を送る、、 それは、どこからか、声になり、、 空間に、ひとつのこごり、、 流れて、そのままで生きた、、 生…

<1742>「線上で踊る月日」

なるほど、私は、知らないあいだに、声に混じっていました、 遠くの方から、そのまま、私の姿を、きくのだと思います、 そうして転がって、長く、含まれたとして、 私は砕けた、 砕けたところからまた、声になり、 次々に出ていました、、 私がいるのは一日…

<1741>「また私が生まれる」

あたしが生まれて、 上手く、時間が出来るまで、眠っています、、 眠っていたら、 輪の中に響きが溜まり、 次々に出来ています、、 なんだ、私は、回転を繰り返しながら、、 次々に生まれ続けていたんだ、 これは、途方もないところへ来た、 今、噛む、、 流…

<1740>「生命時のなかの日」

どうも非常なはやさで進んでくるものだ、 生命時に、和やかな笑みで、、 非常に瞬き、 非常に首振り、、 ましょうめから、駆けて、また駆く、、 その狭間の時間もどうしてかのびてくる、、 のびてきた生命時刻へのれ、 のったままで、振れ、、 振られたらま…