2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

<1416>「どこかで別の人の笑いが」

日が垂れ、まだ垂れ、まだ私のなかで、 まだ相応の色み、 身体の濃さをもって、、 ここへ溜まる、、溜まったものが、意識されなく、、 それが遠のくと同時に見事に、 無事線になり、、 外から見るとまるで消えたようになる、、 その消えのなかに新しい回転を…

<1415>「静かな形」

まだただ たらたらと赤く光るものの通いの内側で、、 私は動いていた、、 今は、その、ぼうとする呼吸のまっただなかに居るということは言えなくなってきているのかもしれない、、 どうにかこう、、 巡るものの上手く身体から流れて少し静かな形だけを残す、…

<1414>「声の圏内から隔たって」

立ってそこ、窓のそばで見ていた、 立ってまだ見ていた、、なにものか、 より長い時間、、 合図を、合図と得て、、 身体を振っていた、、 私が見ているその向こうで、、 その向こうで、向こう側で、、 身体にしか出来ない声で、、 その、在り方が、振るわれ…

<1413>「踊る泡のなかへ」

あらくはじかれているところへ、 歩と歩、、 身体自身の重さだけを頼り、、 ふらふら、 ふらふら、、と、、一辺の方へ、 身体がその重さ、流れに対して、 ぱあっと、 当たり前に出来上がってくる、 出来上がったものがまた独自の煙を立てて、、 し、 しばら…

<1412>「渦のなかに溜まり」

その、流れが溜まっているのを、、ここの肌全体で受けた、 身はかわされなく、、 何か残るままの言葉、言葉にもならないところでわだかまっているものをここらへんに見せ、、 それが流れていくのを、、 微動だにせずに見送る、、 私は、どこか、、何もあらわ…

<1411>「濃い点が降りる」

なにげなく緩んではいった、 訳もなく口をアいて、、 そこへ、、ただ全時間と同じような重量感が上手く含まれるように、 ひっきりなしに、その日を、ただだらりとアけて、そこで、静かに待っていた、、 日は対面し、 日は、アいた口を見、、 ただ戸惑ってい…

<1410>「無性に裂けて映る」

日がそのなかで無性に裂け、 どこからも入る、、 瞬間毎、ありとある、その点滅が、、 私にも、それは感じられ、、 なんとのうひとつの音をこぼした、、 誰がきいているのか、 それが揺れと揺れ、もう少し細かくなるようになって、こぼれて、、 いつまでも、…

<1409>「道の片側から」

道の片側から来て、、 しばらく見てて、 誰かは分からないまでも、、 ある響きの辺りで、 声が来て、、 私はいくつものほつれを瞬間的に辿ることになった、、 あなたがその道の片側から来て、、 何も動かず、 空気も揺れず、、 ひとつの存在に必要な分だけの…

<1408>「点が熱に埋まり」

じりじりとその調子でのぼり、、 またなにか、、 どこかから、、そうと確かめるまもなく、静かに浮き出てきて、 それが絡まる、、 身体という身体に絡まって、 それがなにか、 熱の初め、 少しずつ身体と似ていく、、 そこへほうと息をつき、身体をいれた、…

<1407>「無限回の線が通る空気」

中途にいて、日がまだ響き渡るのを、そのままきいて、 どうにかこう、今のこの膨れを確かめる、、 あたしが様々に巡りそのいちいちを日の下にひろげて、そうして確かめている、 あちこち様々の音を、、 聞き分け、上手く身体のなかに伝わっていったあとはそ…

<1406>「普通量の枠から」

直に目を合わせてもういくらかが経つような、 そういうところへ身体が居合わせた、、 ことんとひとりの音を立てて、、 もう相当数ばらばらの、 あやふやな境い目を見ている、、 見つめすぎられた肉体の人、 ほうけてそのままひきずられてきたような、 そんな…

<1405>「身体の振りが一所に集まり」

渡った、そこにいたから、いずれのときにか、上手く、そうして、、 渡ることになった、 ものがよろよろと動いていき、、 そのなかで渡る、、 まったく、なにか、身体が、、 不明瞭になりだして、、 どうなったか、 私はもうもうと渡るのを知りながら、、 つ…

<1404>「無感の底を、蛇腹状ノエネルギイが」

やたらに出した声が随分遠くまで届くのでしばらくやめてぼうとそこいら辺りを静かに見ている、 声の一番、先端のところに上手く乗っている、、? 感応器に違う音が入り、 しばらくは土混じりの沈黙を、微細な隆起を、、 その場に、その場に、 エネルギイが膨…

<1403>「無距離の場所で潤む」

潤み出しそうになっているものを、どこかからのびやがって来ては触れ、来ては触れているのを、、 確かめる視線と感慨の在り方、、で、 今ここにこうしてふらふらと垂れてしまいそうな身ひとつで立って見ている、、 もの、、けったいな動き、 、・・・ 新しい…

<1402>「新しい香が絡む」

肌の傍に、、 まるで繊細なもの、ぼうとしたもの、口をアいたまま自身なにだか分からなくなったものなどが、 このように浮き出、 なににも利かぬような、、 緩やかな表情を出だしている、 そこへ、何も思わなかった、 というよりは、 何を思っていたらいいの…

<1401>「無季節の涼しさ」

騒ぎの境、覆いの隙間から、、 突拍子もない身振りを見せる、 どだい、静けさに違いないことを、、 黙って、 しかし次々に生まれる、 しかし次々に出来上がる、、 あれ、あれ、と、 いつもの空隙に対して、 言葉の根から吹き上がってくる、 そのとき、ぽかん…

<1400>「余剰の声」

そこに、余った声の浮かぶ、 ただなんとなく際へ来て、、 ずっと、ずっと重くなってくる、 内側の、色の増して来かた、、 時間を掛けて、 大小様々のものが、ここに、、 色を置いていく、、それが全部に映っていくから、、 どの波を見つめても、、 どのざわ…

<1399>「まだない線へ」

限りなくあらはれるひとつの目線の中に長いこと居た、 どうか、、その長い居かたは、、 どうか、重たい、、 歩が、そのまま触れて、離れなくなっている、、 どうにもはなすことが出来ない、 その、働きの為方から、、 どこまでもまぶされて、 一点を見る、、…

<1398>「底を淡とついた」

底を淡とついた、 底を淡とついた手の並び、、 行方を、 たっぷり言い、、 たっぷりと含んだものか、 身体の先の先、 僅かに眠っているところへ、身体を、、 順に、湧き立たせていくところ、 そこへ声が着いた、、 どこまでも、境界が不明瞭なまま、 順に入…

<1397>「この困難はどこか」

が、身をひろげ、さいわいな声のなかを、、 歩く、、 呼気のひとつひとつが高まって困難になっていく、 その身体のなかで、 ぼうとする頼りのない一枚の姿は、 なにか、遅さというものを増してきながら、 居る、、歩く、 爆発的な膨らみの、 破れる、破れる…

<1396>「水も巻く手」

見も静かに、 晴れやかに、、 でんで、で、だらだらだと、あり、 その領域の、まったく魔的な、 流れのなかにある、 声もささやかに、 ほうけた人がその感をおぼえ、ゆっくり沈めて、 ゆるやかに回って、 回転の人、、 ああ、ア、何故かこの、渡ってきたもの…

<1395>「大部の身体がアく」

たなそこにあるもの‐種々のものがなかなか煩瑣な様子をあらわし出すらしいことに、 身体をアけ、 そのまま、しばらくつかる、、 当然渦の目の、いつまでも移って、 いつまでも揺れて、、 思うさま、幾方へ、簡単に、勝手々々に響いてくる、、 その積載の、満…

<1394>「体表面の沈黙」

かたまりのなかに静かに身をもたれかけさせていけば、 一秒、 それから増えている波、面の、、 そのまま行き当たる、、 増えているのだろうか、、 遠くの、振舞いの先で、、身体が、順に剥がれたまま、 それが幾度も日のなかに交替し、、 揺れる、ズレる、 …

<1393>「生活量の底方へ」

器が上手く揃う所、 かたん、かたんと音を立てて続くうちに、、 透過する視線、 内側でただ曖昧にひろがってゆくだけの、、 紛れもない 器の様相になった、、 器と隣に立つ人、、 だだひろい反響音をきいて立つ人、、 幾、面のさまざまにおそろしさとほうけ…

<1392>「内心の呼吸仕草」

物を揺する仕草、 揉まれて、、揉まれて、、 ひとつの、容れない目が、ここに置かれて、、 通過する、内外を、、 多分に通して、、 どうしても容れない様子をしているらしいことに、、 段々と気がついてくる、、 その様子、仕草を、 内側に居て感じる、その…

<1391>「熱溜まりの線」

同じ形象が騒ぐ、 その日、その身振りが知り得なかった光線も今はそこに入って、、 同じうして眺むものら、、 眺めていながら、、 この光の角度は遠方で眺むものの視線に今変わりつつあるのかもしらない、、 身体のなかにただだらだらと熱が溜まってくる、、…

<1390>「個人の遅い液」

ひとつの場所に集中して止まない重さのようなものを過去幾期間かに持ち合わせていて、、 しかしそれは来歴が随分古い、 しかし軽さはこの上もないと言えるような、そんな類いのものではなく、、 少し、動きが速くなって、 量的に多くなって、、 複数の憂悶が…

<1389>「遅滞する身体を見る」

没してる 没し、没してる、 際立つもの、も、 その肌の裏側へ、、 水が動く、、輪を描く、、 輪の内側へ、、 探してる、いや、巡り方を、、 発音や、 明確なリズムや、 身体を折って、、 埋もれて、濁って立っている、、 あ、あ、そう、没してる、 投げられ…

<1388>「発話粒が混じり、」

裸体のそばで鋭い顔付きをしている様の、 その圏の外、 入ろうという考えがない所、 場外の前で、 空気が乱れた、、 何かが、液体が、垂れるままに、、 そうしたひとつひとつが、見えない重さを、 加え続けている、、 発話分が抜かれて 消散してしまったので…

<1387>「線上に継ぐ声の」

部屋に、いくらか、 時間が経っていた、 要らなくなった肉が、 その身体のなかから落ちて、、 表面は、もうはやくも、 時間の後ろを見せ始めているようだ、 気忙しい声のいくらかを吸って、 膨らんで来る、 渋色の、 呼吸の、表面での減速、、 層を成して、 …