2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

<1194>「数多の線が暮れる」

位置していた。 夕方にあり、 一番端っこにあった、 これ以上先へ行くと、 もう熱とは言えないのかもしれない、 位置していた。 数多の線が暮れる、 眺めていて飽くことがない、 動きが隠れてゆくのかもしれない、 誰が陰になるのかもしれない、 あたしは歩…

<1193>「無名の隙間に」

葉陰が透明に向かって挨拶するのを、私は偶然に見ていた。 ただ静かに、緊張に応えるようにしていた、 応えようとしていた、、 あいにく私が似合いの言葉を持ち合わせていないこと、 いくらか風が過ぎてしまった、 この時間はどこかへ溜まっていくのだろうか…