2017-06-01から1日間の記事一覧

<221>「ほうけたひとひ」

絶叫が静かに吸収され、それは愉快だ。空洞が紫色に響く。誰が通るとて、その場しのぎの霧雨は、止むことを遠慮しているようで儚い。ひりひりとその皮膚が、山肌を順に渡ると、どうしようもないのだよその頃の温度が、ひとつ、ふたつ・・・。泣くのだけれど…