<3102>「血や水が動いて取れたか」

 あれたからだ、

 あれた血、、

 お前が吐いていなければならないもの、

 無限に回転したこと、、

 私から先に、

 自然に生まれていたこと、

 自然にかたまって、

 自然に呼吸したこと、、

 私は既に居た、

 既に派手なヒのなかで、、

 まさか宇宙大の、

 しずかな誕生を迎えて、

 はしゃいでいる人だと、

 あなただと、

 思わなくて、

 私は宙に居た、、

 

 私は振るえた、、

 私はながく、

 からだにかたまる時刻に、

 ふるえた、、

 ひとりしかなく、、

 からだははててい、

 目盛りしかなく、、

 それもかけられて、

 あたしは、

 からだが少ししかなく、、

 こぼれて、

 もう確認することもできない、、

 どこかで生まれることもできない、

 しずかな、

 ヒのなかに参上する、、

 あなたの景色を順に見ているのだが、、

 私はどこにいるのかが分からず、、

 先へ先へ行き、、

 ひとつの文字が剥がれ、、

 しずかに歌い出すこと、、

 しずかに溢れ出させてくれろよ、、

 しずかにな、、

 お前は血が取れたか、、

 かたいかたいヒのなかで、

 生まれたのか、、

 液、はじまったか、、

 なんて、

 

 などともいう声と、、

 順番に巡り合う、

 お前お前水の動機か、、

 動いていくさまか、、

 わずかに流す水の量なのか、、

 浮いてる、、

 過去一量から浮いてる、、

 これは水のかたまりなのか、

 そっくり入れ、、

 ぜんたいがバラバラ、、

 からだの生まれがバラバラ・・・

<3101>「コンジキの怒り」

 全て生まれた手から、

 お前が潜った手から、

 ひとつの肌の手合い、、

 ひとつの振舞い、

 形のなかに進む、、

 ひとつの展開、

 ああ私は居た、、

 ああ私はこのなかに、

 ひとつの求めとして居た、、

 ひとつの成就、

 ひとつの咆哮、

 ひとつの駆け方として、、

 お前は居るらしい、、

 どこだその時刻、

 あたしは訳も分からないまま、

 それらを探していく、、

 

 ひとつの隠れのなかに、

 あたしは住み、、

 あたしは温度、

 あたしは表面、、

 しらずしらず浮く泡、

 しらずしらず育つ時間、、

 あ、今、、

 投げることができるもの、

 順番に増えているもの、、

 静かに横切って、、

 一度この空間を見たら、、

 あなたは走る、、

 あなたは長い時間になって走る、、

 しずかな笑みの元、

 からだはつくられ、、

 からだはなかなか、、

 意図より先へは行かない、、

 私が合わせた声と、、

 その存在のあいだには、、

 いくらもつながる部分があり、

 私は驚いている、、

 こんな場所があるものか、、

 私は首を傾げながら、

 この瞬間へ、

 しずかにまた入ってしまう、、

 

 合わせて合わせて、、

 いまや、

 ずっと先へ生まれでてしまった、、

 ひとつひとつの中身が、

 今あなたの中心に、

 はっきりと来るのでしょう、、

 私はそれを知っている、、

 私は近くにそれを受けている、、

 コンジキの怒り、

 私は像の、

 その静かな心臓に、

 混じろうとする、、

 はやくはやくと混じろうとする・・・

<3100>「鬼の皮膚が浮いてきて」

 ふたつのヒ

 芯から、

 またかたりでるひとつのヒに、

 私は住む、、

 私は膜を通し、、

 また膜のなかへ住む、、

 ひたすらはいり通しだ、、

 あなたの声など、

 はっきりとここへ向けて、ふるえ、

 届きながら、

 私は驚いている、、

 しずかに、

 からだがすべて、、

 ここの皮膚を通る、、

 どこから、

 どこから、、

 

 あなたのなかには、

 どうしようもない暴力性の、、

 生き方の鋭い、

 鬼がいる、、

 それは害をなす、

 それは悪をなす、、

 よく知っている、

 よく知っているから、私は、

 しずめてヘラヘラしている、、

 悪を織り交ぜる、

 作法と覚悟がないから、

 しずめてヘラヘラしている、、

 でも、

 こいつを上手く、、

 社会と調和させながら、

 こいつを表に出したら、

 一巻の終わりだ、

 とならない方法で、

 こいつを徐々に引きずり出す、

 そういう方法を考えている、、

 お前は出ろ、

 出ろ出ろ、、

 お前はどうしようもない激しさを持っている、、

 

 なあ、

 絶対に振り払われないぞ俺は、

 暴れたきゃ暴れろ、、

 お前は俺が掴んで離さない、、

 おい、

 そこではしゃぐなよ、

 そこでへらへらしてくれるなよ、、

 俺が通る、、

 俺はお前の全部の血だ、、

 おいそこでおれのことをこそこそとしゃべるなよ、

 俺は用意したからだからなにから、

 すべて含む、、

 暴れたか、

 暴れきったのか?

 ここから先へ行くぞ、、

<3099>「『川上くんと中村くん~一之輔·萬橘二人会~』」

 練馬文化センターにて。

 

 なんというか、良い意味でふざけた、肩の力の抜けた会。

 今日が第1回目だったということで、また2回目、3回目とお願いしたい。

 

 この会に行こうと思ったのは、萬橘さんがYouTubeでボクシングの魅力について語っているのを見て、存在が気になったのが始まりだったと思う。

www.youtube.com

 モテるモテないとはある意味別のところの、不思議な色気を持つ存在に思える。

 

 今日の二人のトーク中で一之輔さんが、俺のことが好きで観に来る人は満遍なくいろんな落語家が好きなんだけど、萬橘のファンは萬橘だけを観たいんだ、萬橘が居れば良いんだ、愛が深いんだよ、と言っていた。

 

 確かに一度存在が気になると、この人ばっかりに触れていたくなるタイプの人だ。

 

 私は人間のタイプ的に言うと萬橘さんよりは一之輔さんの方に近いので、萬橘さんみたいな常にわちゃわちゃしている人が結構好きだったりする。そういうことを感じた。

 

 真反対のテンションの2人だが一緒に喋っていると息がぴったりで、企画した人が2人の喋りを長めにお願いしたのもよく分かると思った。

 2人のトークが後半の1時間ぐらいあっても良かったと思うくらい(実際は30分ほど)。

 

 2人のラジオとかもあると良いですよね(もうあるのかな)。

 

<3098>「熱が少しずつ足されて」

 辺りからさわぎ、、

 私は中心で、

 はげしく、

 もの散るところを見ながら、、

 いくつ、いくつという、、

 しずかな答えを、

 そこに置いていくのだろう、、

 私は振り向き、

 全てに対して溶けたあと、

 ここをひとりひとつ巡り、

 また無邪気なヒの端、、

 からだを混ぜて、、

 幾量か浮かび、

 そっとそのなかに入ることを、、

 私はきいていた、、

 

 毎度毎度、、

 私は朝をくぐるたび、、

 別の人間になっていく、

 ねえ、

 ずっと前から、、

 あなたが、あなたに話してきたことが、

 ここで熱を持っている、、

 あなたは、あなたを振るい、

 これはどこからの熱か、

 もう分からなくなっていても、、

 あたしはどんどん先へこれる、、

 先へ行ける、、

 なあひらかれたあたりまえの時刻たち、、

 ここへ来いここへ来い、、

 あたしは迷い、

 静かな道をさす、、

 あたしは底へ回転して着き、、

 みずから道をさす、、

 踏む、

 水が、

 ゆっくりと生まれるように、

 あたしは底を踏む、、

 踏まれて、

 出てきた水に、、

 あたしは声をかける、、

 あたしのなかで声をはじめる、、

 

 今が盛り、、

 今があなたのヒの盛りと、、

 しかしあたしは、

 黙ってこの場所に熱を足してきた、、

 どこへやら、

 時刻の通りに生まれるもの、

 あたしがちっとも、

 命をかけているとは思われないのも、

 またいいでしょう、

 またあつまってきたところで、、

 それをしずかに払う、

 またいいでしょう、、

 水をしっかりとるように・・・

<3097>「悪や汚れを」

 お前がひとつの、

 名前を招んで、、

 過去一量に附着させる、、

 そのなかから、

 しずかに浮いてくる、、

 あたしには泡粒一つとしか見えないもの、

 存在が、

 この一粒で次々に先へ行く、、

 私から彼方、

 彼方から私へ、

 次々に来る、、

 次々に存在を招ぶ、、

 

 まだ招待されたばかり、

 お客でいるばかり、、

 決してそうではない、

 お前は汗のひとつだ、、

 お前は、

 本当に美しいだけの存在なら、

 本当に善だけの人間なら、

 隅っこの方で、

 しずかに死んで、

 美しかったねと振り返られてもいいかもしれない、

 しかし、

 お前はそうではない、

 お前はお前なりの悪を持って居、

 お前なりの汚さを持って居、、

 決して被害だけではない、

 被害と加害が、

 分かちがたく結びつく、、

 普通の人間だ、、

 普通の人間は、

 身体を集めるべく、

 ここに居、

 ここで揉まれていけ、

 いやむしろ、、

 人を思わぬ方向に、

 揉み込む存在ですらあること、

 揺さぶりですらあることを、

 正確に掴んでいけ、、

 

 お前は手だ、、

 手が泥に汚れる、、

 それをしずかに洗う、

 儀式のなかで眠る、、

 全ての否定に会う、

 それら全てを見つめる、、

 見つめて、、

 また私は浮上の儀式に身体を預ける、、

 あたしは力を持っていて、

 それを、

 持っていないフリをすることが美徳だと考えてきた、、

 しかし、

 それは卑怯な態度だと気がつきはじめる、、

 それを、力を見せつけるのではなく、

 しずかに押していくことを掴め・・・

<3096>「すぐに水、血」

 さわぐ、、

 ひたすらものの先へ、

 あなたがあらわれているころ、、

 私はさわいでいる、

 今の、

 よく見えるようになった、

 血のなかで、、

 私はすぐに高まり、、

 すぐに先の方へ生まれ、

 すぐにあとのなくなる、、

 このようなあつまりに、

 あたしは順番に声をかけている、、

 

 あとからあとから、、

 あなたの、

 希望的な場所へ、

 ゆっくり、

 血も水も流れ着いてくる、、

 ここに挟まってくる、

 あとからうかがい、、

 私はそれらを徐々にあつめてくる、、

 はて、

 ここから疑い、、

 どこのものみちをためたものなのか、

 ひとつに知り合い、

 ひとつに分かれ、、

 あたまのなかで、、

 複数になることを、、

 しずかに感じながら、

 あなたは居た、、

 あなたは訳も分からず、、

 ただそこに居て、

 誰ともしれないしずかなひそみのなかに、、

 からだをつくっていく、、

 なぜ、、

 しずかに浮いたものたちが、、

 こうも現実を、

 回転させているのだろう、、

 あたしは何度となく、

 このしずかな道をあるきながら、、

 ひとつの含みへ向けて、

 また声を発している、、

 

 ほとんど、

 ぼやけて溶けてしまいそうになりながら、、

 あたしから先の、

 ものごとの道が非常な色で染まるところに、

 まったくただ、

 明らかな景観だけ背負って、

 はじまってくる、、

 あなたはすぐにはじまってきて、、

 私はすぐに分かれ、、

 すぐに身体水を分かち、、

 挨拶すること、

 日々の形のなかへ、

 泡のようになって入っていく・・・