<2308>「ここはどこから」

 しかしここは、、

 一体どこからの姿だろう、、

 私は、この疑問のなかで溶け、、

 また時刻を踏む、

 なにだ、

 からだがはじまって、

 ここに紛れることもある、、

 あたしは空間に手をやり、

 そのままの姿勢で、

 こちらへ歩を向けてくる、、

 あたしはどう言葉を渡したろう、

 しばらく考えてみる、、

 

 きいていた身体が、、

 今からそこにまぎれて、

 うん、

 私だ私だ、と、

 しずかな流れのなかで言います、、

 うん、

 身体が、言います、、

 なにも、

 なにかが不足した訳ではないんです、、

 はっきりとした声に、

 お互いで混じりながら、、

 それは分かった、、

 あ、

 まっすぐにこの様子へ、

 出ているものとしての姿、、

 私はその流れの気分を確かめていて、、

 いまそこに挟まる、、

 なにやらいくつもの時刻が抜けるところらしく、、

 身体はそれぞれに出会っていく、

 響く、

 きこえたままのものごとに、

 私は住む、

 住んだら身体が生まれていく、、

 なかに流れていく、、

 ここがどこからのものか、

 はっきりとは分からないのだけど、

 ここがどこから溢れてくるのか、

 私は知らないのだけれど、、

 

 ものの隅に身体を、、

 この、つめたいものの表面に身体を、、

 私はまたはじまっていた、

 あちこちから集まって、また、、

 しずけさのなかではじまっていた、

 なにか身体が重い、

 なにか身体が軽い、、

 語りかけてくる、、

 私は、メッセージを口に含む、、

 なにから来たのかを考える、、

 順番に育つ、、

 あれ、と、、

 身体ふたつくらいで驚きながら、、

 ここにいたと・・・

<2307>「自と新しさ」

 あたしは空域で、

 身体を漏らしているだけであり、、

 どこまでも振るえ、

 そこに、

 揺らがしているだけであり、

 この声をおそれ、

 そこに、

 跳ねているだけである、、

 ものをそこに見留め、

 次々身体になるだけ、

 次々、今、私の、、

 光景になるだけ、、

 それでもまぶし、

 私は時間の裏で、

 ヒに当たる、、

 この場所のリズムに、、

 

 まともに身体を持っていて、、

 そのヒのなかに過ごしたのは、私だと、

 誰から声を掛ける、訳だろう、、

 育っていて、、

 今、私の、、

 いくつもの語らいから、

 私は何故か、

 抜ける、、

 これがいくつもの方法で、、

 私はさらに抜ける、、

 あたまのなかから空気になり、、

 抜けて、

 ひとりでに育つ、、

 あ、

 あたしは自を見守った、、

 このような響きの場所としての自を、

 静かに見守った、、

 身体なんてあたたかいのだから、、

 いくつもの態度でここに居たらいい、、

 私は始まって、

 そのものごとのなかへ、

 ひとつの量で居た、

 ききながら、、

 

 あ、

 破れてきていますね、

 ええ、ここ、

 水が来ます、、

 どこから辿ればいいか、分からないほど、

 多量に、

 水が来ます、、

 私は気がついていないでしょう、、

 この時刻のことを、

 水の姿の、、

 量のことを、

 彼方へ、

 新しい場所へ向けて、叫びます、、

 これが声なら、、

 いくつの紋になるだろう・・・

<2306>「あたしは言葉ではない、死んでもいない」

 あたしは死んでいない、

 というのは、

 文字の言葉ではない

 

 一粒のなかに、

 あなたが全てあれ、

 あれるから、あれ、

 私は待っている。

 

 僕は言葉ではない

 僕は、溶液では

 

 液ではない、

 染みたものでもない、

 水も知らない、

 ただかわいて、

 空間に、

 言葉でなくなって、

 まっすぐに、立っているだけ。

 それだけ。

 白い。

<2305>「新しい空白域に」

 あなたは、呼吸がしやすい、、

 その方途のなかで、

 何度も、

 複数時にさしかかってくるのに、

 私は、ここにいて、、

 ものごとのなかで、

 この仕草をする、

 この仕草をひとつひとつの身体へ向けていて、

 それは新しい、

 あなたの響きとして、新しい、、

 ごくあたりまえに、

 物事のなかに隠れて、

 私は声を始める、、

 潜る、

 うん、

 潜る人がいるのだな、、

 ここに、、

 うん、

 身体を持ってきたらいいと、、

 

 ひとつの仕草のなかに、

 全てを溶かして、、

 私は、

 それぞれの時刻に、始まっている、、

 これはどこを見る、、

 風景は、どこを見る、、

 順に始まり、、

 私は先へ、

 そのまま時刻の先へ、

 ひとつのなにかのなかへ、、

 物事がはじまって、

 私は浮かぶ、、

 私は知りながら浮かぶ、、

 ひとつの呼吸として繋がり、、

 私は惑う、、

 私はゆるやかさのなかで惑う、、

 ものが見えて、

 私はその時のなかへ、

 はっきりと身体を寄せ、

 ものを見る、、

 ものがからまりあっていく、、

 私は外を見る、

 時間がある、

 時間が存在する、、

 

 新しい身体に、

 私が附着すること、、

 そのしられた流れが、

 どこでも繰り返されること、、

 私はながむ、、

 身体ごとなにか小さな空白域に触れながら、、

 ねえ、あなたの濃度は、

 ん、なにだろう、、

 そんなことは考えたこともなかったな、

 と、ここへ渡す、、

 あなたはどこからなんだ・・・

<2304>「場面、宇宙へ揉み込まれ」

 内容が、さわぐ、、

 今、

 この時を知って、

 どこまでも、

 内容がさわぐ、、

 私はそれぞれの方向を見、

 しずかなヒのなかで生まれ、、

 身体を取り、

 その、

 ヒのなかで、揉まれ、、

 次々に新しくなること、、

 身体の進み、

 次々に生まれては流れること、、

 あたしは見る、、

 

 もののなかにいくつもいるのに、、

 風の身体なのに、

 私は上手く驚けなかった、

 上手くそのものごとのなかに、

 はいらない、

 かたい、、

 んん、

 そのもののかたちの、、

 私は探り、、

 私は進む、

 ものが流れては、、

 身体のほうけ、、

 身体のあたりまえの移動、

 生き方、

 あなたはどこへ流れていく、、

 場面転換を繰り返しながら、、

 私は曖昧な時刻へ、

 それぞれで生まれていく、、

 揉み込まれ、

 このなかが宇宙になり、

 私は知れる、、

 私はこんな細い時節にいて、、

 身体を溜めている、

 

 ひとつの悲しみ、、

 うん、

 複数の、振動に触れ得て、、

 私は今も時間、

 私は軽やかな力の成せるわざ、、

 そのなか、

 あたたかい、

 やわらかい、、

 よく身体が見えている、、

 どこまでもその姿は見えている、、

 なにを知る、、

 あなたはなにを知る、、

 ここのホウルで、

 声をかけて、、

 それがどこでも響きとして成り立ち得る、、

 その場所、その仕草を、

 私は得る、、

<2303>「声の奥(私は細工する)」

 あなたが呼吸を持っていて、

 ヒにそっとあたる、、

 なにかが身体のなかから、

 まともに漏れてきて、

 私はそれを頂く、、

 その時刻に重なってくる、、

 なにがその響き、

 私はもののマにひとりしずかに、、

 身体を寄せる、

 おい、

 ・・・

 ん、、

 小さい水だ、、

 それからまたそっとなかに含み、

 私は喜ぶ、、

 

 あたしは静かな枠の中に、

 ありたけの声を含み、

 その先に見えているものは何、

 今に来て、渡しているものは何、と、、

 身体の拍子を合わせる、、

 私はこんな時日へひとりで出て、、

 なにを聴こう、、

 うん、、

 もののなかの人々、

 もののなかの連なり、、

 もののなかの過ごし方、、

 うん、

 べたりと、

 染みて身体は、、

 ここにひとつの勢い、、

 ここにひとつの歩み、、

 私は関係させ、

 その姿を頼む、、

 あれはいちいちの方向から、

 ゆっくり出てくる、、

 それは物事だろうか、、

 私の声の、奥だろうか、、

 振動が、どこへでも出て、、

 今にその形を伝える、

 私は細工する、、

 今に伝ってきたものの、

 そのなかに含まれる、

 時間との付き合いを、

 たったら今知る、、

 なるほど、浮かぶ仕方、

 私が頼り、授けられたのは、

 浮かぶ仕方、、

 

 ものの目のなかにひとり住み、

 ひとりさわぎ、生き、、

 声の全体を、漏らしていく、、

 身体の全体を、濡らしていく、、

 声だけになり、

 液だけになり、、

 ここでほうとあげているものら、、

 ひとつだけになり、

 人間だけになり、、

 ここでほうと、ただ一声をあげているものら・・・

<2302>「テイマ、テエマ」

 そのものの形、

 私はひとりでその穴に、

 ゆっくりと入っていた、、

 どこかは分からないまま、このなかへ、、

 私が潜ったのを、、 

 どうやって確かめよう、

 それには声を当てていればいい、

 この場へ見事に散らばるように、声を、、

 上手く響いたのか、、

 うん、

 身体は軽やかになった、、

 あなたは長いことここを見ているだけになる、、

 生まれてすぐ、

 この視線と、

 このヒの温度とを、、

 ふたつとも知ることになる、、

 

 不明だが、、

 姿はどれも、このスピードで、

 増えて、増えて、、

 いままたくれる、、

 いままたテイのなかへ、

 いくつも来る、

 あたしは肌になって受け止めた、、

 いくつもの光を幻視して、

 そこからそっと流れる、、

 私は生まれたのではない、、

 戸惑ったのだ、はじめて、

 この空白に対する、、

 身体の場所というのを、、

 捉えかねた、、

 あんなに膨らんでいるように見えて、、

 その実、

 どこからの声か分からないのだから、、

 私はそれぞれに分かれて、、

 しずかに声を出した、

 それはどこへも巡る、、

 私はテエマになる、

 私はまず裸になる、、

 空白に、上手く馴染む、

 水が増えてゆく、、

 彼方から、順に、増えてゆく、、

 

 そのなかで眠り、、

 そのなかで呼吸し、

 からだを続けているものら、、

 これは時刻になる、

 順に、時刻になって、

 あなたを迎える、、

 あなたが肌になる、

 私は長く育つ、

 時間のなかで長くなる、、

 はじまる、

 あの方へ、幾度となく、はじまる、

 出てる、

 うん、

 身体が出てる・・・