<2234>「場所は渦、沈黙も、」

 はただ、

 なにがだ、、

 この空間に息していることが、

 それらが、いくつも、、

 ここに回転していることがだ、、

 ああ、

 私は零の場所にいて、、

 あちらこちらから、声を、、

 運ぶ、、

 下に、生まれ、、

 あたしは鉄の渦に同じ、、

 そこから感触を得、、

 ひとりで立っていた、、

 

 ん、

 なにだろう、、

 周りの人はよく笑って、、

 なにか、

 互いの姿を確かめながらで、

 ここにいる、、

 あなたは生まれて、、

 どこかひとりで歩きたいほど、

 さびしいので、、

 ひとつの移りの基準、、

 身体が徐々に熱を帯びてくることなど、

 芯から確かめ、、

 芯で応える、、

 この移りの姿、、

 あたしはいつもここにいたような気がする、、

 それぞれに笑みして、

 それぞれに渡りながら、

 あの白い建物の生き方、、

 なにかあたりまえに、

 場所の寂しさが迫り、、

 あたしは驚いていた、、

 確かな経過を、、

 ここをどうするのだろう、、

 なに、

 ひとつで膨らむ、、

 

 あれはあなたの時刻でもあったのだな、、

 姿をたくわえて、

 夢をたくわえて、、

 ・・・

 沈黙する、、

 私は見に行く、、

 少し、

 世界になっている場所で、、

 あたしは緊張しながら、

 ここまで滑ってくる、、

 あの人たちの声はどこの骨に振動したろう、、

 うん、

 きこえた、、

 今にひとつはきこえた、、

 あ、

 あたりまえの揺らぎのなかにあれて・・・

<2233>「身体をアけよう」

 呼吸をする、

 また招ぶ、、

 どこから来たのかも分からずに、

 そのなかへ行く、

 そのなかから透明になる、

 はっきり見える、、

 次々に映る、

 どう、と、、

 もののなかできこえて、、

 隅々まできこえて、

 うん、

 私は跳ねていて、、

 短いリズムのなかで、、

 たまり、、

 水みたいだったり、

 バネみたいだったり、、

 ただの肉だったりする、、

 

 そのからだのなかで、、

 えい、

 上手く使い方が分かり、、

 必要以上に跳ねる、、

 からだが生まれる、

 あ、

 遠い、、

 分かりにくい、

 何の情報かも分からないまま、

 流れて、

 分かりにくい、、

 肉がこうした状況に、

 あたりまえに生まれてくるものでしょうか、、

 そうでしょうね、、

 あたしは振動に対して、、

 視線はまっすぐ、

 身体はあたたかくなり、、

 もののなかを静かになって見ている、、

 うん、

 身体をアけよう、、

 こんなところで感じるのは、

 その声、、

 あたしがその先を見つめる、、

 

 なに、

 粘りのなかだな、、

 手をつけて、、

 構えて、

 その熱が動くなかへ、、

 求めて、入っていく、、

 入ってゆくと、

 そこで停止して、、

 全てがとまどって、、

 このままでとけてしまうぞ、、

 え、

 あたしは驚いていた、、

 この地、、

 どこまでもからだのなかに迷い・・・

<2232>「あっけない身体」

 今やそこで時間を見て、

 それぞれに、

 しずかにはじまり、、

 私はどこまで揺らいでくるのか、、

 はっきりとは分かっていない、

 なにがさわいでいて、、

 なにがつながる、

 もののなかの様子が、

 私の方へまっすぐに来て、、

 いくつもの姿だと、

 ここへ声を揃えて伝える、、

 

 あれは身体、

 あれは裸、、

 まはだかのあっけなさ、、

 身体の記号、、

 多く、

 あたりまえに出てきているということ、、

 それぞれの揺れ、

 ものの見えるなかに、、

 しずかに入っていれば、

 なに、

 あなたはここへ見えたままになる、、

 あなたはここへ声を掛けたままになる、

 もどって、

 うむ、

 そんな道はない、、

 私はしずかに回転しているだけなので、

 そんな道はないのだが、、

 からだは、こまった、、

 ここで過ごして、

 いまや次々に湧く、、

 次々にあたりまえの、、

 その音のものとして過ごしてきて、、

 ここへ振れる、

 あたりまえの過ぎゆき、、

 ここでの過ごし方、

 ものを見る様子、、

 生まれて久しい、、

 

 じを探る、、

 そこからいくつもの、

 あなたのものごとが見えて、、

 そこからいくつもの、、

 あなたの行方が見える、、

 なにだなにだ、、

 簡単にたれて、、

 もののなかへはじまっていれば、、

 私は驚く、、

 からだなどがこんなところへあったことを、、

 ひとつの時刻で驚く、、

 さ、

 持っていってください、、

 印などいくつもありますから、、

 ここへ連なるようにして、

 あとへ、続く・・・

<2231>「私、泡の騒ぎ」

 私、私、

 話す話す話す

 揺れる揺れる揺れる揺れる

 あ、

 じと、・・・とする

 あ

 私の時のありように

 じと、・・・とする

 あなたはのびる

 その意識のなかで

 ひらいて

 回転して

 私はのびる

 宙に散っていく

 身体ごと、

 まだ、あたたかい水はここにあるけれど、

 あ、

 果たして、水は、きこえるのか

 私、揺れて

 ひとり、脳のほうで、

 揺れて、育って、

 日に対して、少し泣いてみる

 沈黙する

 あなたを容れた器も

 あなたも

 互いを忘れたようにして、

 あ、あ、

 この時刻

 身体は弾かれて

 次々にきこえて、

 次々に華やいで

 言を継いで

 私に離れて

 静かに泣いて

 ただ窓の外を見つめる存在

 いろいろな世界に対してひらかれている、という疲労に

 まだ数えるほどの年齢であることで、

 気がつかずに済んだり

 眠ってしまえばそれで終いだったり、

 私は華やいで、

 身体は東京にあります

 静かに編んで、編んで、

 編んで、来た

 時刻ならここに

 経過ならここに

 私は巻きます

 ひとつの疲労のなかになんと多くの、

 私の映像が育ったことでしょうか

 私は言います

 今、日本語で、少し、言います

 からだは東京にあります

 風景はどこの肌のなかにもあります

 細胞があります、よく知りもしませんが

 あるときかされて、あります

 私は静かな水のなかに浮かび、

 呼吸を楽しめます

 あ、ああ

 ふくふくと水が立つ

 あなたが複数で生きていること

 の、

 その印みたいに、

 あなたには泡がある

 勉強しようという、底にあった深い心持ちの、

 浮上にも会っている、、

 この泡が湧く条件、

 次々に来る条件を

 摑まえましたか、、

 えい、

 定かではないですが、

 私は呼吸を始めました、

 均等な、

 均等な生活のなかで、

 ものと親しむ技法を、

 そう、と始めました

 ここは泡の過ぎ端、

 揺れる水のなかに、さわぎ、

 さそい、

 連れるもののひだが、

 あぶら、とともにたくわえる、人

 それは私の顔などとも地繋がりです、

 そうです、

 ひとつ生まれます

 ものの探す、

 ひとつの皮膚の道で、

 あ、探す

 道、道、今日を、探す。

<2230>「また溶けて別の身体」

 ひとつの困惑した時刻に、

 あなたの姿は流れてきていて、、

 私は正面に入り、

 それを見ている、、

 なにだか、

 静かな空間から、

 それを見ている、、

 からだを今の情報時に、

 ぴたっとはりつける、、

 なんだ、

 どこからきた身体の流れなんだと、、

 ひとり驚きながら、

 ここにいる、、

 

 また違う身体をここに入れるつもりの、、

 あなたがそうして流れてくるつもりの、

 この場所でしょうか、、

 この場所は愉快だ、

 どんどんと響きは増えてきて、

 この場所は驚いている、、

 なに、

 うしろの方から、

 集中して向かってくるのを、、

 私は確かめているのだが、、

 いつへ入る、、

 からだが用意され、、

 いつへ入る、、

 いつへ揺らいだままになる、、

 それぞれの印を見つめながら、、

 いつに浮かぶ、、

 いつに回転する、、

 あ、

 またあたりまえに身体を逸らした、、

 どこからまとえるか、、

 それは定かではないながら、、

 あ、

 またここで揺れた、、

 どこへ来るのかも分からないまま、、

  

 今あたたかな膜のなかへ来て、、

 ぼうと立っている私も、、

 それぞれに、

 ちょっとずつ驚き、、

 いまにさわれる、、

 いまに過ぎた身体があれば、、

 どうでも、さわれる、、

 あたしはなにもない、、

 その揺らぎに、

 しずかに声をかけている、、

 どうだか、、

 これが、

 はっきり知られるのかしら、と、、

 私は言い、、

 私は困惑のなかで、

 ここに出会う、、

 いまのあたりまえの様子に、

 ころがされて出会う・・・

<2229>「あなたが人間になり始めたので」

 あたしは集まり、

 今知って、

 今くれて、、

 道理で透明な、、

 道理で沸々と、

 このなかで立ち上がってくるなかに、

 あなたは居る、

 あなたは正面、、

 交流を不可能にする、

 事は出来ない、、

 いつだってここに育ち、

 ここの、

 記憶をあらたにする、、

 

 あなたがひとりの人間になり始めたので、、

 私は接触するのが少し難しくなりました、、

 少し考えました、、

 なにかひとりになる、

 あ、

 そのどうしようもなさ、、

 私は地面にいて、

 そのどうしようもなさをここで呼吸している、、

 うん、、

 こういう場所で、

 生きるということもあり得ます、という、、

 私は場面転換のはやさに、

 別に慣れなくたって構わない、、

 ただこの身体の具体性、

 ていうのが、

 とてつもない時刻を持っている、

 ということが分かれば、

 それでいいのではないだろうか、、

 身体は大事です、

 というより、、

 身体自体はあなたの声をなんとするか、

 をしずかに確かめてみる、、

 こういうところにいる、

 その響きをどう受けるか、、

 

 人は、入口で、、

 いつもとは違う構えをしなければならないらしい、、

 こんなものは実際の姿ではないと、

 はっきり分かっていてもか、

 そうなんだ、、

 馬鹿々々しいと思っても、、

 あなたもやらなければならないよ、、

 なんでだろう、、

 私はそういうことをわりあいに上手くやると思うが、、

 私はそういうことに疲れる、、

 酒を飲まないな、と思った、、

 なにかべつのものに酔い始めたろうか、、

 私は一節に出会えればそれでいいんだ、

 全体がどうとか、構成がどうであったとか、、

 知ったことではない、、

 その一説に出会えれば、

 そこを頼りにして、、

 どこまでも触れ合っていける・・・

<2228>「身体のどこ」

 それはあなたの表情になる、、

 からだならからだだけ、

 徐々に入る、、

 ものの先を見つめていることで、、

 私は回転する、

 その先々を見ていて、、

 私はしずかに声を出した、、

 ここからいくつも巻いてくるのをしらず、

 きくのもしらず、、

 どこからの声なのか、、

 それはあまり重要ではなく、、

 ある期間振動し続けているということ、

 それを知る、、

 それをしずかに確かめている、、

 

 ものの先を見ながら、

 当然このなかに、、

 潜っていく人となり、、

 しられた緑のなかに、

 ひとつまたひとつ、

 紛れては出ていくもの、、

 からだは走る、、

 あなたは確かな信号として、、

 このものごとを受けるのだけど、

 それはどこに、

 からだのどこに保存してあるのだろうか、、

 いくつも揺らぎ、

 またあたまのなかに、、

 私は走り、

 ものの咲くなかを行きながら、

 なにだ、生まれた、、

 そんなものはまた声にする、、

 からだはしらせて、

 またここで声にする、

 あなたの目の前にある、

 その揺らぎ、、

 どこから受ける、

 ものから受ける、、

 そこに転がっては、

 私を知るようになる、、

 

 あ、

 大層な熱と喜び、、

 私は手の中に、

 それらを感じながら、、

 それはそれとして生きていく、、

 もののなかにのびる、

 ひとつの調べとして、ここにある、、

 あなたは肌になって、

 こんな様子のところへ、、

 そっくり出てくるのでしたか、、

 あんまり驚いて、

 方向もなにも、、

 それは揺らぎたい放題ではないかしら、と、、

 ひとつで声をかける、、

 あたしはまた始まっている・・・