<2227>「私が漏れる量」

 私はまだ、ものを知らない、

 不安になって、

 ひとつひとつをたくわえてゆく、、

 分からないままがちゃがちゃとさわってゆく精神、、

 あ、

 なんだか粘るとか、

 根気とかも、、

 もう言わなくて良くなってきているようで、、

 私はいつでもここに入れる、、

 それぞれの響きから、

 集まって、、

 私はここにいた、、

 それぞれに対して、

 ひとつのメッセージをつけながら、、

 私は流れた、

 

 ここがどこなのか分かっていないと言いましたね、、

 ええ、

 どこに染み出しているか不明だと、

 そう思いました、、

 そして何も起こっていないかのように、

 ここは静かで、

 しかし実際にはものごとは変容し変容し、、

 私はそれを摑み始めました、

 てきぱきするのではないのです、、

 もののひとつひとつに習熟することにより、、

 速度が上がっているだけなのです、、

 あなたはここを場所だと考える、、

 安心して暮らせる場所だと、

 だから磨きます、、

 それを強調することなしに磨きます、、

 あちらこちらへ飛ぶ、、

 意識とともに生まれて、、

 ね、広い、、

 身体はどこまでもひろいと、、

 私は申します、、

 あ、

 姿形から見ると、、

 これは普通の呼吸を重ねて来たようです、、

 なにか長い、

 あたりまえの呼吸を、、

 

 からの音のするなかの、

 僅かな地面の、、

 その端を、

 踏んでいるかと思えば、、

 あたりまえにべったりと、

 地面に触れていると思うこともあるはず、

 想定もしない力強さに、

 あったときの驚きと嬉しさ、、

 私は身体の使い方が上手くないと感じていた、、

 自身のなかに生まれて、、

 それは容量があり、、

 こぼれて、、

 どこへ行く訳でもないと思いながら、、

 日のなかを静かに過ごしていた、、

<2226>「動く、沈む、磨く」

 知らない場所へ来て、

 次々に回転してみせる、、

 あたしが声を掛けたら、

 ここは名前を告げる、、

 いつからその、

 静かに、

 動かないものを獲得して、

 ここへいるのでしょう、

 私は、

 ここがあまりに無音なので、

 ちょっと驚いていた、、

 どこから連なる、

 これらの時間なのだろうと、、

 

 現実の生活の、、

 その細部に着目する、、

 そして手で、

 それらを直接に磨くことにする、、

 磨く音が僅かにここいらに、

 ね、

 届くでしょう?

 私はなにかうれしいような、、

 そんな気がしていた、

 カロリーを使って、、

 ここにほうけるということが、、

 しずかな夢の中にいるということになりますか、、

 今立っている場所が、

 そう遠くないうちに、、

 夢になると知って、

 驚くようなことはありますか、、

 ずっとそこから回転してきて、

 ひとり驚くというようなことが、、

 私は順に生まれてきて、

 確かに同じ日々を形成しようとしても、、

 月日が、

 ダイナミックに移っていくことを、、

 たしかに感ずるだけなのです、

 

 私は居た、、

 短い月日に、

 確かな表情をして、、

 あたりまえにここに居た、、

 今たとえばそこに戻って、、

 そこであたりまえに呼吸することもできる、、

 しかし、、

 生活の線が外れているということを、、

 どうしても感じざるを得ない、

 と思います、、

 身体が確かに浮いて、、

 ここへ印をつけていたということを、、

 少し離れたところから確認することになります、、

 あたしは、

 ここに紛れて、、

 新たな粉の存在を、、

 確かめている訳ですが、、

 奇妙に回転し、、

 新しく生まれるこの場を・・・

<2225>「生まれたばかりなのだから」

 生まれたとき、あなたには何もない

 周りには全てのものがある

 あなたが生きていると、あなたには風が出来る

 水ができる

 泡ができる

 そうして周りのものはひとつ、またひとつと

 確かに消えていく

 あなたがひとりで空白の地点に立っているとき、

 あなたの周りには何もない

 

 だから、私はここにまた生まれたと言ったのです。

 こんな静かなところだとは思わなかったけれど、

 ともかくもまた生まれたのだと、

 数々の、線と泡を持って、

 ここに生まれたのだと。

 私はひとつも泣いていません

 泣こうともしていません

 私は例えば牛肉を食べています。

 生まれたばかりなのだから、それは当然です、

 あなたは例えばかぼちゃを煮込んでいます。

 だって、今生まれたところなのでしょうから

 それはそうなのです

 

 こんなに静かなところだとは思わなかったから、

 私は私の声をさしてみています

 静かな風景から巡るように

 わたしは自分が血であるとちっとも思わない

 おそらく泡かなにかでしょう

 だからあんなに気持ちよく眠っているのです

 ここが始まりの地点だとも知らずに

 

 先へ、うんと先へ来ました。

 ものに、一度、また一度と触れてみます。

 生まれたばかりなのだから、それはそうなのです。

<2224>「始まりがある」

 は、

 にじむ、、

 この先に次々に身体が出来て、、

 私はこのもののなかに、

 そっくり入る、、

 今いくつもの種をひらいて、

 そこに混じるのに、

 あなたは驚いているのかもしれない、、

 このような不思議な、

 回転のあることにあなたは、、

 驚いてみているのかもしれない、

 姿が次々にあり、

 今はない、、

 あれ、

 私は生まれたと言う、、

 関係が逆転したから、ここに、

 生まれたと言うのだ、、

 

 あたしは振るえの先頭に、今立って、、

 ここにはなにもないはずだ、

 そう、

 ここにはなにもないはずなのだ、と、、

 ひとりで言ってきかせる、、

 ひとつのものの存在、

 それらがどこまで行っても不確かであると、

 感じていたのは私が、

 始まりに位置するからなのかもしれない、、

 ここに記憶を持って風が、、

 ひとつ吹くだけであるからかもしれない、、

 私はその移動を確かに見ている、、

 からだを徐々に集めて、ここに、

 はじまる用意をする、、

 あ、

 しずかな場所からの景色、、

 その他のなかに、

 私からも同様に声をさせようと、

 続く姿、

 は、

 揺らぎつつここへ来ていた、

 

 私はものごとの先へ向かい、、

 徐々に身体をあたため、

 長い、日の姿に、、

 同じように、

 身体を合わせている、、

 どこからも漏れてきて、

 その案内に、、

 紛れてきている、、

 それらから手をして、、

 ことばにし、、

 もののなかに垂れて、

 しずかな装い、、

 それらから順にきこえて、、

 ひとりでに生まれる、、

 ものが次々に動く、、

 あ、

 しずかな手だな、あたし・・・

<2223>「黒と黒」

 星がひとつ消え、宇宙の微笑みが大きくなる。

 私は瓦礫粒のなかに声を見出し、

 その微笑みを了解する。

 ひとつ、

 あ、

 瓦礫のなかに私の笑みがある。

 崩壊のなかにしずかな太陽の暖かさがある、

 皮膚にだけ声はきこえる。

 私は砂粒からそれを招ぶ、、

 それは応える。

 私はその微笑みの光線のなかにいて、

 静かに黒くなる。

<2222>「想像の泡の手、自身」

 いまもその線、

 その表示のなかに、

 身体をまじえ、、

 私は素直に、

 ここで頷く、

 からだははやくなり、、

 私はどこまでも存在になっている、、

 あ、

 静かにあらわれていたのだった、、

 指を通して、

 あたしは熱の走る、、

 しずかな揺らがりに、

 そのままわたしながら、

 

 あ、

 日々のしらせの、

 そのふるえの、、

 まだものごともはじまっていないなかに、

 あなたは住み、、

 不思議そうにはじまり、、

 不思議そうに流れて来、

 また当然泡の身体、、

 また当然存在の半ばまで、

 駆け足で戻ってくる、、

 あ、

 なにか日々に、、

 こんな姿で、

 はじまっては戻ってくるなんて、、

 全く想像してみたことがなかった、、

 私は笑み、、

 ここへ揺らぎをかえす、、

 しずかな場所のために、、

 この姿をば、、

 あれ、この時刻だったかと、

 手で探りを入れ、、

 なにか皮膚のなかにがさごそと混じる、、

 そういった姿のあり方、、

 あたしははやい、、

 もっともっと液が欲しいと、、

 しらべでつげながら、、

 あたしははやくなる、

 

 もののみるもの、

 そのつくりの、、

 狭間で呼吸しよう、、

 私は次々に生まれていくに違いない、

 この晴れの日の、、

 確かな方向に、

 私は生まれてくるに違いがないが、、

 どこを揺れ、、

 どこを方法にする、、

 あたしはそれぞれをつかまえ、

 それぞれでかがやくよう、、

 光を入れた、、

 からだなどヒに当たるよう、、

 そっと声を入れた・・・

<2221>「水のたのみ」

 今や水から順にひとつの声のする、、

 その、

 ひとつの場所の香を確かめながらで、

 私はいました、、

 む、

 んん、

 そのなかの声といえばあたりまえに太い、、

 私が知っているいくつもの流れの、

 その丸い中心、

 ひたすら振動だとその端で言っている、、

 からだもなにもかも、

 ここへ明らかになりながら、、

 たしかな振動は来る、

 

 はっきりとした、、

 肌の名前に、

 私は参加し、、

 これは、流れそのものであると感じたり、、

 これは、何か分からない、

 ひとつひとつの隆起だと言ってみたり、

 あるいはまた、、

 水の流れのなかで生まれて、

 呼吸しては、、

 ここに参加すると、

 ひとり感じていたり、、

 私には物事が、そういった循環に見えて、、

 いまやこの場面に、

 ひとしく住んでいる人の姿が、、

 ここを当たり前に含むのと、

 時刻を同じにして、、

 あたしはそれぞれの時間のなかで、

 新しく回転する、、

 ものを見事に包む、

 からだから徐々に来る、、

 つながり、

 ほう、とほうけた声を出すところから、、

 存在はひとしくきている、、

 

 ここがひとつのリズムだとして、、

 私は、

 頬に触れるものなにもかもに、、

 名前を託した、、

 そこからいくつも生まれていて、、

 私はここを知っていた、

 順番に印が見える、、

 からだが浮き上がっていく、、

 ん、

 あたしには水のたのみ、、

 増えて、また増えて、というたのみと、、

 ここらで切る、、

 ある一定量まで来たことにより、、

 ここらでちょうど切る、とする、、

 ひとつの声などをきいたりする、

 しぐさのなかのものごとを、見たりしていた、、

 あたしは、長く生まれて、、

 また身体に還っていた、

 ひとつの水を持って、、