<2100>「手で、太陽を聞き」

 ひとつの火を取る、、

 これはこれで私は興奮し、、

 その他の絵のなかからも、

 あたしは生まれる、

 単純な声がする、、

 生まれた場所に還って、、

 何かを伝えようとする、

 一筋の言葉が漏れる、、

 ア、

 あんなに響きって、

 遠くまできこえるものなのか、、

 私はステップをし、、

 小さく声を掛ける、

 その場に、少し弾ませるような形で、、

 順にここへ、きこえさせていく、

 ア、緑、、

 順次染みて、

 

 私は太陽のマムコウで、

 いくつも揺れているだけのことなのだ、、

 ナ、

 いくつもに畳まれた声を、、

 その厚みのなかで、

 安心して眠る私を、、

 あなたはなんと言おう、

 私は、

 小さな色に分かれて、

 ここへ合図をする、、

 ものが遠くへ伝わってくるものと、、

 ひとつひとつ言う、

 あなたはてのひらを見ますか、

 てのひらからこのサインが出て、、

 あなたの方へたおれてくる、

 なにだ、

 細い線を動かして、

 ここにきこえる人々、、

 どこから来た、

 次々に場所を映していく、、

 あたしは手を向ける、、

 そこに時間が移る、、

 

 私は昼間、

 太陽を、全部吸い込んでしまって、

 ある途方もない考えをもらした、、

 ここにはあなたしか生きていない、

 ん、そんなことはないでしょう、と思って、、

 身体をまた太陽に近づける、、

 近づけても、

 私は発話体ではないですよ、

 という声が、、

 この地面に跳ね返ってくるのだ、、

 じゃあなにだろう、、

 身体ではないのだろうか、

 私は考えた、、

 エネルギイはエネルギイで独自にほうけて、

 細い道の上で踊っている、、

<2099>「板にひとりで立つ」

 私はこの接近に対して、、

 どう身体をもっていたらいいかが分からない、

 もっとくれろ、

 水でも、なにでも良いから、

 そうして宇宙から転落し、、

 私は水へ合わさってゆく、

 そっくりその響きをきけて、

 なにだ、

 次から次へと私の外に音が出ていく、、

 ア、

 きいたか、、

 あんな言葉の数々を、、

 あたしはそのなかに染みて、、

 ひとつの身体の表情を掴む、

 

 ア、

 なんていう音なんだろうね、ここは、、

 どうしてこうも不安を感じるのだろうか、

 あたしは船に浮かび、、

 身体は新しい、

 ものが遠い仕草、、

 あたしは隠れて、

 ふたつのジに還る、

 ジに還れば、、

 響きがいくつもきこえてくる、、

 なんだろう、、

 あたたかい仕草たち、

 私は戯れて、、

 存在の底から出会おうとする、、

 おそろしい、

 次から次へと放り込んでくれ、、

 私のなかにきこえる声は、

 そうして膨らみ、、

 どこまでも楽しみ、、

 今あたらしい姿勢に入って、

 静かに過ぎる、、

 どこで音が鳴っているか分からない、、

 

 私は接近するだけだ、、

 様々な、刺激を受けながら、、

 この舞台にいるだけなのだ、、

 この板にはひとりで立たなければならない、、

 この涙にはひとりで付き合わなければならない、

 ア、

 いろいろな意味のなかへ浮かぶ、、

 あなたを手にする、

 くっと集中し、

 ふっと意味から抜けて、、

 私が時刻を感じるときなど、、

 アア、生きているなあという、

 心地がするのだ、、

 野球選手のように、

 自分が何年も技を重ねているにもかかわらず、

 外側からこんなに無責任に、

 勝手なことを言われる存在を想うと、、

 仕事というものは途方もないな、という気がする・・・

<2098>「円時の簡明な声」

 揺れの行方がどこまで続くのか、

 はっきりとは分かっていないときに、、

 私は外へ染み出る、

 私はいつかこの声のなかへ出てみる、、

 ア、

 半分は身体なのに、、

 順番に流れて、

 ア、

 うたいがここにきこえたままだという感じがする、

 身体はホウけて、

 ここにおさまる、、

 あたしがきこえていたこと、、

 今ここへ振りながら、

 今ここへ生活すること、、

 

 なんだ、、

 静かな手のうたいがここへ来て、

 あなたのなかで感動する、、

 わ、

 分かりやすい日々の染み方、、

 私は見ている、

 ここに次々生まれたのが身体なのだろうと、

 いま、ここを見ている、、

 なんてさわぎに来たんだろうね、、

 私は声をし、

 ひそかに染みて、、

 この円時に身体を掛け、、

 あたしのなかで散らばる、

 ア、

 ひとつの線のなかで生きて、、

 私は熱の仕方を見ている、

 いちいちのたくらみ、、

 いちいちのさわぎに、

 私は肌を付け、

 その時刻から帰る、、

 私は息をしているのに、

 その時刻からも生まれる、、

 

 ア、

 浸透する日々のなかの様子、、

 私は跳ねて、

 声を同じくする、、

 あるかけらのなかに迷い、、

 私は風景を大きくする、

 なにだ、

 いくつも見えて、、

 私は気がつくが、

 ただ波をさわりながら、、

 エ、

 とこの場所へ、

 あたたかい液を通して、

 見事に生まれる、

 見事に育まれる、、

 体をたよりに、

 その声をきいていた、、

 私がそこにいる、

<2097>「日に浮かぶものを入れて」

 その姿がどこまでも膨らんでくる、、

 あたしはじっと見ているしかない、

 ア、

 正面にきこえて、、

 あたしは遠くへ通ずる、、

 なにだか分からないけど、

 次から次に増えてきて、

 この通路に溢れる、、

 私は平気な顔をして、

 ここを踊る訳だけれども、、

 なんともおそろしいではないですか、

 と、

 実に当たり前の声を出してしまう、、

 

 これだけの変化を場所に知らせて、、

 あなたはついついここで声をさわることになる、、

 なんだろうね、

 さわりえた、、

 その時日に対してこの印をさわりえたぞ、

 ということ、

 いつの日かからだもこぼれて、

 遠くの私たちに、、

 その音がきこえているはずです、、

 あ、

 なんだかはっきりと生まれたようだな、

 私は戸惑って、

 その驚きの数を避ける、、

 あたしは正面にいましたよ、

 どう駆け出すのかは分からないまま、

 その正面にいました、

 あなたははっきりきこえましたか、、

 あたしは指を触り、

 この表面に浮かんでくる、、

 それぞれの時刻を、

 順に含んでいく、

 

 はっきりとした、

 声の影で、、

 あなたの時間が揺れているのが分かる、、

 その揺れに対して私は、

 さびしく笑うことしかできまい、、

 はっきりそこに印があって、

 どうにもこうにも、

 口をひらいていたとしても、、

 私はただそれを見つめることしかできない、、

 柔らかいのに、

 からだのすべてをあてて、、

 私は数える、

 ここが一切の名だ、、

 あ、

 細い道にはじまり、、

 あなたは誘う、

 この振るえた線の日、、

 身体は出て、

 いくつもの空気を吸う、

 まだこの域内に過ごしていられる・・・

<2096>「水の日の音」

 アルヒの朝私は目覚めて、、

 ここはプウル、

 深度と言える場所でアルと気がつく、、

 私はこの水のヒ、、

 に、

 ひそかに応える、

 ラ、プウル、

 ラ、ポオル、、

 など、、

 水の腹に私は、声を溶かした、

 声をひそかに落とした、、

 からだから響きが去り、

 私はまた沈黙した、一枚の板へ還る、、

 

 水のアリカ

 (アリカ? ウン、アリカ)、、

 情景を、

 からだのガワが剥がれて、

 水も、

 どこへ還ったらいいか、が分からない、、

 あたしは順に増えていて、、

 この魔的な時間へ加わろうとしている、、

 ア、

 水をくれろ、

 そしたら私は吹き返す、、

 余りの水も、

 ここへタバサム、

 タバ、サム、

 さばく、、

 ヨの揺れをきいて、、

 あたしはここへ出てくる、、

 方々で、水の、、

 「じゅ、」

 というネがきこえるだろう?

 私は祭りのヒにきた訳ではないが、

 じゅ、と音をさせた水の、アたたかサへ触れて、、

 動きがあがる、、

 あたしはあの、

 幾度が遊んだ公園で、、

 水のために、息を吹き返す、、

 

 遠いヒなのか、

 水が訊ねた、、

 ヤ、なんというフカさからの、声だろう、、

 水のかたびら、

 水から、たびら、ラサ、ウン、アリカ、、

 モオドと、

 熱の予感、、

 を今の皮膚は知っているでしょう、、

 なにだな、あなたは、、

 次々に来る、

 この時刻へ、、

 身体を動かして、

 ゾクジに、(俗と、時?)

 やさしい花を見せて、、

 そこから水分が育つのを知ったんだ・・・

<2095>「生きる線は、ヒのなかに起こる」

 あたしはほうとひとこと述べて、、

 この身体時にいそいで帰ってくる、、

 なにだ、

 誰がいた、

 この透明な道に誰がいた、、

 私は陽を見つめ、

 身体を外に届ける、、

 順にきこえていくもの、

 身体がこれだけあり、

 私はとびあがる、、

 しょうたいされるだけ、しょうたいされて、、

 私はこの細い線の上で振るえる、

 時刻からおりてくる、、

 私は数える、

 はるかかなたのじじつ、、

 からだは起こり、

 私は丁寧に数える、、

 

 この透明な時間のなかで私は問い、

 ふにゃりと揺らぐさま、、

 身体が地面に走るさまを見ている、

 ひとつヒの揺らぎ、、

 次から次へと太陽時を言い当て、

 ここへ駆け出してくる、、

 ア、

 なんだか身体が順に生まれて、、

 私は喝采する、、

 仕草のなかで笑うこと、、

 あなたはしずかなカプセルのなかに居ます、、

 生きているというざわざわとした渦を抱えて、

 ここに、出てきます、、

 こんな振動が走るなど、、

 夢にも思っていない、

 私に身体が触れるなど、、

 そのようなことは、少しもきこえていない、、

 ア、

 なんだか順次の太陽、、

 いちいちの香りに、

 含まれて回りながら、、

 私は先端で声をする、

 響きが良いな、、

 あなたもここで生まれた訳じゃないですか、、

 私は知っていますよ、、

 これは時日に生きる線なのだと、、

 いくらも駆けて知っているけれども、

 

 アノ光線へ浮いた、、

 しずかな身体を知りながら、、

 どこまでも真剣に、

 私はその姿をきいていた、、

 ア、

 こんなところにはげしくあつまる人たち、、

 なに、

 熱を得て、

 からだからあがるひとたち、、

 見事ではありませんか、

 太陽の裏へ出て・・・

<2094>「傷から葉が醒める」

 いつからか持ち合わせてきていた身体が、、

 ここでどこまでも浮かび、

 あたしは最後辺りに、、

 その、ものの印を見る、

 あたしは正面に立って見る、、

 身体が、どこまでも増え、

 傷があり、

 ひらくと、、

 素直に光線として出てくるのだ、、

 身体が束になって、

 私の方へ来るのだから、、

 とても驚いているが、

 どこまでも眺め、

 どこまでも見つめて、、

 あたしは普通の作業から浮かぶ、、

 

 身体に意味を問う、

 しかし、身体は出来上がっているだけで、、

 不思議の感に打たれながら、

 徐々に、

 この速度のなかへ紛れてくるのだ、、

 あ、

 ふうけいに揃っていた、

 私は焦っているのか、、

 この場に上手に溶けているのかが、

 まったく分からなくなった、、

 まったくこの道の中で眠り、、

 静かにさめて、

 あたしは駆け、、

 そのはなの姿で、、

 私は集まり、、

 どんな回転のなかにも集まり、、

 こんな響きのなかは初めてだと、

 私に告げている、、

 なにか、

 ジが固まって、、

 次々ふくらんでは、

 そこかしこもまた芽に見えてくる、

 上手く葉っぱが出、、

 私に透明なラインを教えてくれる、、

 

 過去のなかから、、

 ふるえた時日が来て、

 私にひとり届ける、、

 あ、

 こんなものごとのなかに、

 私はいくつも届ける、

 ねんしょうしていたのか、

 ねばりけがこうじて、、

 ほとんどの線にあなたが見えるようになるのか、、

 それは分からない、、

 私は方向を見、、

 時刻を見、

 軽やかにここへ育っていく、

 とてもはなやかだ、

 とても軽やかな心だ、、